「東京ガールズコレクション2019」でも介護の魅力発信

 この事業予算は2018年度が2.3億円。それが今年度は6.8億円にまで増えた。ほぼ3倍増になったのは、介護の魅力発信を、(1)若年層(2)子育てを終えた層(3)アクティブシニア層──の3つのターゲット別に行い、かつ介護事業者に対しても人材育成などに関する意識改革を促すこととしたためだ(図1)。

図1●2019年度「介護のしごと魅力発信等事業」の概要(出所:厚生労働省資料)

 今年度、この事業を受託したのは5つの企業、団体。例えば、体験型・参加型イベント実施事業(公募額約1.6億円)については、フジサンケイグループの株式会社サンケイビルテクノが受託した。介護の仕事は「大変そう」というイメージがあるが、介護の仕事の内容や介護を必要とする高齢者への援助の方法は多種多様で、一般の人からすると意外と知らないことだらけ。そこで介護や福祉について学べるプロジェクトを立ち上げ、イベント体験などを通して介護・福祉の“いま”を正しく知り、“これから”をみんなで「明るく・前向きに・自分ごと」として考えるためのプランを打ち出した。

 具体的には、そうした明るく前向きな介護の仕事の魅力を、若い世代から幅広い年齢層に伝えるため、BSフジでこの秋から新番組「にっぽんの要 ~わかる・かわる介護・福祉」をスタート。俳優の要潤さんと、介護福祉士の資格を持つモデルの上条百里奈さんが登場し、介護福祉の世界に飛び込んだ学生たちを通して最新の介護福祉事情を伝えるという内容だ。11月10日に第1回が放映され、以後月1ペースで全5回の放送が予定される。初回と第2回には、ものまね界の新星・りんごちゃんがゲスト出演している。

BSフジ『にっぽんの要 ~わかる・かわる介護・福祉~』(提供:株式会社サンケイビルテクノ)

 この番組開始に先立ち、9月の「東京ガールズコレクション2019 AUTUMN/WINTER」にも要さんや上条さんがステージに上がり、介護・福祉の魅力を若い観客に向けて発信した。今後も様々なイベントを実施するほか、介護の仕事の魅力を周知するための特設サイトも開設して情報の拡散を狙う。