人間ドックは岐路に立っている

これまでの人間ドックと組み合わせいくという方向性ですね。

 もっと重要なことは、これらの技術は、あくまで「早期発見」のためのもの。つまり、何かしらのカラダの異変が起こっていることを検知する技術だ。

 そのさらに前の段階、すなわちカラダの異変を起こさせないようにする予防医学の観点が、今後の人間ドックにおいて最も重視すべき点だと言える。そのために生活習慣や生活環境をどう変えていけるか、という領域まで入り込んでいくことが重要な方向性だ。

人間ドックの役割や方向性が大きく変わっていく、と。

 人間ドックは岐路に立っている。人間ドックは進化していく必要がある。その一つの方向性が「パーソナライズド人間ドック」だ。

(写真:加藤 康、以下同)

 つまり、個々人に最も適した人間ドックにしていくという方向性である。例えば、若い人が受診する人間ドックと、75歳以上が受診する人間ドック内容は同じでいいのか。これまでのように、画一的なやり方ではそぐわなくなってくる。年齢だけでなく、既往歴や生活環境、生活習慣などを踏まえてパーソナライズドしていく必要はあるだろう。

 その点で、遺伝子検査というものにも関心はある。今すぐに人間ドックに活用する、ということではないが、今後は遺伝学的な探索という観点も重要になりそうだ。

 他には、AI(人工知能)。見落としを防ぐために、画像診断にAIを取り入れるというのも、今後の人間ドックの方向性の一つと言える。