サービス構築や運用などにも収益源を探る

 さらに事業展開は、検査そのものの提供にとどめていない。大学などとの連携では、手順書の作成から、看護師や医療事務スタッフの担当、検査を受けた人との金銭授受を検査前にするか後にするかなど、サービス構築と運用の技術やノウハウも蓄積してきた。

 そんな経営資源を生かし、新たに自前で遺伝子検査の開発しようとする企業や大学などへのコンサルティングにも乗り出している。検査を実施する施設によっては、OncoPrimeのような検査名ではなく、個々の施設のブランドでの検査を構築したいといったニーズもある。裏方に三井情報が回ったサポートをするような形も作り上げた。このほか遺伝子情報の解析をした後に出されるレポート発行といった、検査サービスの個々の機能を切り売りするサービスも作っている。

三井情報バイオサイエンス部バイオサイエンス室コンサルタントの望月洋明氏(左)とともに

 自社の強みをどういった形で生かせるか。顧客のニーズに合わせて、サービスの形は変幻自在。自前主義にもこだわらず、必要ならば提携にも前のめる。これら三井情報は収益の源泉を探るという当たり前のことをやっている。ゲノムの分野でのビジネスの形は一つではない。

 次回は、ゲノムの解析という一部の機能に特化してビジネスを成立させようと動く、ベンチャー企業を訪ねる。

(タイトル部のImage:ipopba / Design Cells -stock.adobe.com)