警戒すべきは子ども同士の接触よりも大人の会食

 COVID-19流行から1年が過ぎ、感染症の病態やウイルスの特性などが徐々に明らかになってきた。子どもに関しては、我が国では当初から感染者が少なかったが、各国からの論文が出てきて世界的に子どもは感染者数が少なく、重症化率も低いと報告されている。

 また、子どもの感染の多くが家庭内感染であることも分かってきた。東京都港区のみなと保健所では、COVID-19の診断を受けた職員や園児がいる区内の保育園を対象に調査を実施。濃厚接触者と判断された職員18人と園児61人のうち、職員18人と園児46人にPCR検査を実施したところ、陽性は職員1人のみで、園児はマスクをしていない状態であっても施設内感染が認められなかった。

 「子どもの感染者数はそもそも少ないし、その数少ない感染者もお友達からではなく、一緒に住む家族や周りの大人から感染しているのです。だから、まずは親御さんの健康管理が大事。食事会など感染リスクの高い行動は避けて、家庭にウイルスを持ち込まないこと。そして、少しでも体調が悪いときは医療機関を受診してほしい。それが子どもの健康を守ることにつながります」(川上先生)