個人投資家の間で、世界のヘルスケア株式で運用するファンド(投資信託)への注目が高まっている。背景にあるのは、先進国の高齢化と新興国の所得増加に伴う需要の拡大。バイオ医薬品の発展等による技術革新も目覚ましく、成長産業としての期待が高まる。一般にヘルスケア株式は景気の影響を受けにくい「ディフェンシブ銘柄」の代表と言われているが、成長性に期待する「グロース株式」の色合いも強まる。

しかし、ひとくちにヘルスケアファンドと言っても、その内容は多種多様だ。医薬品、医療用機器、医療ロボット、バイオ関連、遺伝子治療など幅広く広くセクター分散するタイプから、特定セクターに集中投資するタイプまで多様なファンドがあり、各ポートフォリオには運用会社のポリシーが色濃く反映されている。

だからヘルスケアファンドの違いを見ていくと、その運用会社がヘルスケア関連ビジネスをどう捉え、未来をどう予測しているのかが垣間見られる。その視点は医療現場の医師や研究者のものとは異なり、投資家の関心、ビジネスという側面から将来のヘルスケア業界を占う意味で興味深い。