ユニークな優待制度が目当ての投資主も

 気になる分配金について見てみよう。設定以来、安定的な分配金を出してきた同REITだが、2020年1月期の分配金実績と2020年7月期の予想分配金の合計は年間6470円になる見込み(2020年3月17日公表)。1口当たりの投資口価格(株価)は9万8000円(2020年3月17日終値)なので、予想分配金利回りは約6.6%となる計算だ。

「REITの投資主は、安定的な分配金を期待する投資家が多い」と木村氏(写真:羽切 利夫)

 これは、東証1部上場企業の平均配当利回り(約2.6%)を大きく上回る水準。木村氏は「当REITの投資主は、株式投資などとは違って値動きで売買差益を取るというよりは、分配金を継続的に受け取ることを重視されていて、その意味では期待に応えられていると思います」と評価している。

 同REITにはユニークな優待制度もある。投資主になると介護に関する無料相談のほか、投資主やその家族であれば介護事業者が運営する施設での無料の体験入居や入居一時金・月額利用料の割引などを受けられる。

 「この優待目当てで投資される投資主の方も少なくありません。優待のためのコストはREITの分配金原資を割いているのではなく、介護事業者のご協力によるものです。介護事業者にとっても、それが施設のPRになるという大きなメリットを理解いただいています」(木村氏)