最大の均衡要因は前回の米大統領選

モーニングスター「ファンド オブ ザ イヤー2018」国際株式型(グローバル・含む日本)部門で優秀ファンド賞を受賞した(写真:川田 雅宏、以下同)

 投資家の立場から見ると、ヘルスケアファンドのパフォーマンスには外的要因が含まれることも留意すべきだろう。「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド」の運用成績は、医学界がヒトゲノムの全解読を終えバイオテクノロジーの飛躍的進化に期待が集まった2013〜2016年ごろ1つのピークを迎えたが、その後はボックス圏での値動きが続いている。この間も、ヘルスケア企業の業績は概ね右肩上がりであったにもかかわらずだ。

 この理由について小池氏は、「株価が均衡している最大の要因は前回の米国の大統領選挙における政策論争と分析している。ヒラリー・クリントン候補が薬価引き下げなどヘルスケア業界に逆風となる政策を掲げた影響が大きかった。現在もトランプ大統領が次回の選挙をにらんで、ツイッターで『米国の今の薬価は高すぎる』『国民皆保険制度を作るべき』という主張を発信しており、それが足元、関連銘柄の上値が重い要因になっているものの、運用チームではいずれも現実的ではないと考えている」と話す。

 三菱UFJ国際投信では、今後もヘルスケア市場の拡大と成長に期待ができるという。今までは治せなかった病気にも治療薬が造り出され、医療用機器等にも飛躍的改善が進むなど、近年の医療技術革新の成果が見え始めているからだ。

「株価はいずれ再評価される可能性が高い」と小池氏

 小池氏は「先進国のヘルスケア・バイオ関連企業の利益水準(1株当たり利益/EPS)は着実に伸びていて、2018年末の時点で2000年7月の約4倍となっており、2020年には約6倍となる見込みだ。近いうちに株価に反映されるものと考えている」と話す。

(タイトル部のImage:peshkov -stock.adobe.com)