組入比率9位にはアップル

 個別企業を見ると、1位のイルミナはゲノム解析市場を牽引する米国企業で、これまでに解析されたヒトゲノムの約95%がイルミナ社によるものとされる(図3)。2位の米国のブリストル・マイヤーズスクイブ社は、革新的医薬品メーカーのセルジーン社を買収したことにより、今後がん治療薬分野での躍進が期待されるバイオ製薬会社で、組入銘柄の中では数少ない大手企業の1つ。3位のCRISPRセラピューティクス社は、“分子版ナイフ”と呼ばれる画期的なゲノム編集技術「CRISPR(クリスパー)」の特許使用権を持つスイス企業だ。

図3●組入上位10銘柄
組入上位銘柄には、3位の CRISPRセラビューティクス社を除き、アメリカ企業が並ぶ(表:日興アセットマネジメントの資料を基にBeyond Healthが作成、2019年9月30日現在)
運用アドバイザーを務める米国の運用会社アーク社を紹介するパンフレット(写真:川田 雅宏)

 少し意外なのが9位のアップル。千葉氏は「アップルはゲノム関連ビジネスを行う企業ではないが、このファンドはゲノム関連ビジネスを直接手掛ける企業に加えて、ゲノム技術の恩恵を受ける企業も投資対象にしている。アップルは、アップルウオッチを活用したヘルスケア事業で収集・管理される健康・生活データが、遺伝子情報と組み合わされて研究されることで人間の健康に寄与することが期待されるため、組入対象となっている」と話す。