巨大な成長機会を秘めるゲノムビジネス

 アップルなどを除けばほとんどが一般にはなじみのない企業だ。「ゲノム関連ビジネスを行う企業は販売されている商品をまだ持っていない企業が多く、そうした企業は現状では研究開発が事業の中心であり、コストが先行している状態。特定の企業を個別銘柄で持つより、ファンドで持った方がリスク分散になる」(千葉氏)。

 ゲノム関連ビジネスの将来展望について、千葉氏は「生命の設計図とも呼ばれるゲノムに編集を加えることから、ヘルスケア分野では慎重に研究開発が行われており、既存治療では治癒が困難な希少疾患における取り組みが先行している。既にいくつかの疾患では治験が行われており、近々その結果について目にすることができるだろう。

 また、微量ながん細胞などのゲノムを検出する『ゲノム診断』の普及にも期待が持てる。従来の『スクリーニング—生検』などの診断手法に比べ、より早期かつ安価に、患者のダメージが少ない液体生検等で診断ができるようになる。長期的に見れば、ゲノム技術は健康問題、食糧問題、環境問題など多様な課題を解決しうる技術であり、ビジネスとしてたいへん有望。巨大な成長機会を秘めている分、大きなリターンも期待できる」と話す。

「多様な分野で課題解決の鍵を握るゲノム技術はビジネスとして有望」と千葉氏(写真:川田 雅宏)

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