サプリメント事業強化進めるファンケルに注目

個人投資家が今年化粧品セクターへの投資を考えるとしたら、どんな点に注意すべきでしょうか?

 化粧品は最もコロナの影響を受けたセクターの一つです。女性の社会進出やインバウンド需要の伸びが追い風になり2019年には出荷ベースで史上最高額を記録しましたが、2020年の大手各社の業績は大変厳しいものになりました。2021年2月には資生堂が低価格帯の日用品事業を欧州系大手投資ファンドに売却すると発表しましたが、各社は事業の見直しや構造改革を余儀なくされています。

 こうしたことから、日経平均株価がバブル後高値を更新した中で、セクターの株価は相対的に低い水準にあります。しかし、安いから買えるということにはなりません。このセクターで機関投資家が見ているのは、グロース(成長性)とマージン(収益性)です。高配当であっても、グロースが見えてこない銘柄は買いづらいでしょう。コロナ収束のタイミング次第というところもあります。

その中で、川本さんが中長期的に有望と思われる銘柄は?

 ファンケルにはサプリメント事業という他社と違う強みもあり、中長期的な成長余地があると考えます。同社の国内サプリメントは約6割が機能性表示食品で、コロナ禍で免疫を高めたい、健康を維持したいというニーズが高まる中、売り上げを伸ばしています。サプリメントは化粧品と親和性が高い一方で、化粧品では捉えられない顧客も取り込めます。今後は中国でも代理店経由で12月より海南島にも進出し、本土ECなどサプリメントを本格展開する予定です。

(タイトル部のImage:jamesteohart -stock.adobe.com)