医薬品の貿易収支改善の可能性も

他にも有望な“異端技術”を持つ会社はありますか?

 最近は“ポスト抗体医薬”としてペプチドや核酸などを使った中分子医薬が大手製薬会社の関心を集めています。これらは少し前まで異端どころか夢物語でした。

 ペプチドの世界的なリーディングカンパニーが、2006年設立のペプチドリームです。特殊ペプチド創薬技術の特許を持つ同社は、既に世界各国の製薬会社と提携を結んでおり、その半数以上が欧米のビッグファーマです。

 塩野義製薬、積水化学工業と合弁で、2017年に大阪に特殊ペプチド医薬品の原薬を製造するペプチスターを設立しました。将来、特殊ペプチド医薬品が実用化されれば、日本の医薬品の貿易赤字は大幅に改善するでしょう。

 他に、ペプチド医薬ではHMGB1ペプチドによる再生誘導医薬を塩野義製薬にランセンスアウトしているステムリム、核酸医薬ではRNAを活用した分子標的薬(アプタマー医薬)のリボミックなども注目されます。