リーマンショック後に早期回復した創薬ベンチャー株

創薬バイオベンチャー相場は今後、どのように動いていくとお考えですか? 

 感染が拡大している間は、相場は今のような不安定な状況が続くのではないでしょうか。

 とはいえ、コロナ問題が大きな逆風となっている旅行・運輸・外食などと比べ、業界への影響は軽微です。病院側の都合で臨床試験ができない、試薬を買ってもらえないといった足枷はあるかもしれませんが、がんやアルツハイマー病も新型肺炎同様に深刻で、治療薬への需要は根強くあります。結果として、企業価値が下がらないのです。

 一概に比較はできませんが、2008年9月に起きたリーマンショックの際の大変興味深いデータがあります。日本の創薬バイオベンチャーの平均株価は同年末には早くもリーマン直前の水準まで値を戻し、1年後にはその3倍まで上昇したのです。1年後の時点では、日経平均株価やマザーズ指数はまだリーマン前の水準まで回復していませんでした。

 このように、世の中が混乱を極め、経済や社会の不透明感が強まったときほど強みを発揮するのが、健康・ヘルスケア関連の産業だと言えるでしょう。

「健康・ヘルスケア関連は、先行き不透明感の強いときに強みを発揮する銘柄が多い」と山崎氏