医療情報プラットフォームを軸に成長図るケアネット

 次に紹介したいのが、医療情報のケアネット(証券コート:2150)だ。同社の基盤事業は「メディカルプラットフォーム事業」で、ここでは医師の臨床支援を第一義に考え、臨床に役立つ様々な情報を提供している。年間3000以上の医療コンテンツを医師・医療従事者に配信する「CareNet.com」やプログラム数2000以上を誇る日本最大級の臨床医学教育動画サービス「CareNeTV」が主なサービス。18 万人を超える医師が同社のプラットフォームに会員として登録し、日常的に活用している。

 製薬企業の医薬品の適正な普及を支援する「医薬DX事業」にも力を入れており、主力事業の1つに成長している。製薬業界は新薬の開発や普及においてデジタルトランスフォーメーション(DX)化を積極的に進めている。同社の有する18 万人超の医師会員のデータベースとプラットフォームを活かした動画配信などは、製薬企業のニーズに合致し、さらなる収益部門に成長する可能性が高い。製薬企業の販売促進に影響力を持つ医師などの専門家(キーオピニオンリーダー=KOL)とのオンラインコミュニティの運営も行っている。

 また同社では、個人・患者と医師をつなぎ、データを分析して健康管理と適切な医療介入を行う「ヘルスデータサイエンス事業」を中長期的な成長事業と位置付けている。既に健康相談プラットフォームの構築を視野に2021年2月、オンライン健康相談サービス「Doctors Me」(ドクターズ・ミー)を運営する企業を買収。一方、職域を軸とした社員の健康管理の支援分野では、2020年11月に東京海上ホールディングスと資本業務提携を実施している。事業の行く末が楽しみだ。