銘柄選びの2つのポイント

個人投資家は、投資対象としての住宅セクターをどのように見たらいいでしょうか?

 住宅株の特徴としてまず挙げられるのが株価の業績連動性が高いことで、投資の際にはPER(株価収益率)などの指標が有効になります。とはいえ、人口が減少局面に入っている日本で市場全体が成長し続けるのは難しく、中長期的な投資を考えるに当たり、私が重視するのは①マーケットシェア、②海外展開──という2つのポイントです。

①のマーケットシェアで、姉川さんが中長期的に有望と考えている銘柄をお教えください。

 まさに今、急成長を遂げているオープンハウスです。営業力が強く経営戦略も手堅いことから、まだまだ伸びる余地があると見ています。株価も堅調で、目先調整が入れば、そこが買い場となりそうです。長期的にはさらなる値上がりが期待できるでしょう。これに対し、大手住宅メーカーに飛躍的なシェア向上を求めるのは無理があります。かと言って大きく下がるというわけではなく、緩やかな拡大となるのではないでしょうか。

②の海外展開の観点からはいかがですか?

 国内の販売棟数はそう多くない一方で、利益の6~7割を海外で稼ぎ出しているのが住友林業です。同社の業績は近年、米国の住宅市場に連動しています。大手各社は海外進出を加速させていますが、住友林業は、その中でも頭一つ抜けた存在です。住友林業には、他にも強みがあります。近年、大工の高齢化が看過できない問題となりつつあります。需要の縮小以上に大工不足によるボトルネックのほうが業界に与える影響は深刻で、将来に渡って大工の確保が可能な住友林業には、こうした状況が有利に働くと考えます。

(タイトル部のImage:jamesteohart -stock.adobe.com)