看護師の思いや、気づき、マネジメントが重要な要素

 在宅ホスピスの運営でチームの中心となっているのは看護師だ。地域の医師と連携しつつ、看護師が中心となって、介護やリハビリの専門スタッフとチームケアを実施する。看護師の思いや、気づき、マネジメントが、質の高い療養生活を実現する重要な要素になっていると高橋氏は語る。

看護師を中心に、介護士やリハビリスタッフなどがチームを組んでケアにあたる(出所:日本ホスピスホールディングス)

 「ホスピス住宅には訪問看護ステーションが設置されており、看護師とは24時間いつでも連絡がとれる態勢になっています。患者さんの生活に寄り添い、一人ひとりの症状を細かく看ながら痛みを和らげるケアを施していく。看護師には、ベッドサイドで患者のために尽くしたいという思いを持つ人が多いのですが、大病院では医師のサポートなどに忙殺され、ひとりの患者さんを看取りまでしっかりとケアをすることができない状況にあります。大きな病院ではなかなかできない看護師の役割を果たしたいと、転職してくるスタッフも多いですね」(高橋氏)

 病気を治すためのキュアと終末期のケアは全く違う。「ホスピス住宅はがんや難病の緩和ケアに特化しており、その経験やスキルを持つ看護師たちが、私たちを必要としている人たちがここにいるという思いを強くするようです」(高橋氏)。

患者一人ひとりの食事についても綿密な打ち合わせを行う(出所:日本ホスピスホールディングス)