女性特有の健康問題が仕事のパフォーマンスにどう影響するのか――。女性活躍が進む今、企業の健康経営の観点からも、こうした分野への関心が高まりつつある。日本医療政策機構による「働く女性の健康増進調査2018」では、PMS(月経前症候群)や月経随伴症状によって、元気なときと比較して仕事のパフォーマンスが半分以下になる人が45%。女性の半数以上がPMSの症状を感じていながら、有症者の63%が特に何もしていないという現状が示されている。こうした中、コニカミノルタでオープンイノベーションを推進するBusiness Innovation Center(BIC)は、新たな事業に乗りだした。

 PMSは、月経がはじまる前の数日間(3~10日)に起こるココロとカラダのさまざまな不調のこと。症状の現れ方は人それぞれで、対処方法や治療方法にも様々な方法があるとされる。

「PMSへの認知は、ここ数年で大きく変わってきた。プロジェクトがスタートした2016年春頃は女性でも認知はまだ少なかったのですが、最近ではメディアにこの言葉が出てくる機会も増え、今ではPMSを知らないという女性はだいぶ減ったと思います」

 コニカミノルタ 新規事業開発部門 BIC Japan(Business Innovation Center)の江尻綾美氏は、こう語る。同氏が手掛けるのは、PMSなどを抱える女性の生活改善サポートする「Monicia(モニシア)」。毎日の体調記録を行うアプリと、月経周期を予測するための温度計測デバイスをセットにしたセルフモニタリングツールだ。

右は毎日の体調記録を行うアプリ、左は月経周期を予測するための温度計測デバイス(写真:皆木 優子、以下同)

 2019年1月からクラウドファンディングの「Readyfor」で資金調達を実施。目標金額を達成したことを受け、現在、量産の1つ手前の有償テストマーケティングの段階にある。出資したユーザーに届けるのと同時に一部テスト販売を検討中。それらの声を集約して、量産販売に向けて動く予定だという。