精子観察から生活環境への意識変化も狙う

 リクルートライフスタイルの入澤氏は、精子のセルフチェックサービス「Seem」を紹介した。不妊治療をしているケースのうち、男性側に原因がある場合は全体の半分近くにもなるという。しかし、「男性は女性に比べて病院で検査を受けるなど不妊治療に参加するのが遅くなりがち」と同氏は指摘する。

リクルートライフスタイル 事業開発ユニットプロデューサーの入澤諒氏

 そこで、自宅で手軽に精子のセルフチェックができるキットとして開発したのがSeemだ。キットの顕微鏡をスマートフォンにセットし、カメラで動画を撮影すると精子の濃度と運動量が測定できる。この時、基準値よりも数値が低ければ男性側に原因があるということになる。精子の状態は生活環境などで改善できるため、そうした意識改善にもつながるとした。

 Lily MedTechの東氏は、超音波を用いた次世代の乳がん画像診断装置「リングエコー」を開発している(関連記事:「リングエコー」で乳がんに挑む、今こそやり返すチャンス)。現行のマンモグラフィーは乳房を押し潰してX線撮影するが、リングエコーは乳房を押し潰す必要はなく、もちろん被曝もない。従来の超音波エコーに対して、技師の技術によるばらつきを防げるのも特徴だ。

Lily MedTech 代表取締役の東志保氏(中央)

 乳がんは、他のがんに比べて比較的若い女性に多いが、日本は検診率が低い。「乳がんは早期発見できれば生存率が非常に高い病気なので、(この技術で)もっと検診率を上げたい」(東氏)と語った。

  (タイトル部のImage:ekb -stock.adobe.com)