山形県鶴岡市にある慶應義塾大学先端生命科学研究所から、人工合成のクモ糸やメタボローム(代謝物質)解析など、世界的にユニークな商品やサービスが生まれている。その活動の本質と成果、可能性に迫った。

*記事内容・肩書きなどは掲載時点の情報に基づいています。

それは2001年、「あの大学」が動いて始まった
[イントロ] 注目度が高いスタートアップ企業を続々と生み出す「IAB」

[2019.08.26掲載]
生命の活動には、実は明らかになっていないことが数多い。その仕組みをコンピューターの活用で解き明かし、我々の社会に役立つ商品やサービスに実装しようという動きが加速している。こうした動きを世界的に牽引してきた組織が、山形県鶴岡市にある慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)である。本特集では、IABの「世界的スタートアップ企業を育む環境」「次世代研究者の育成」「地域社会への貢献」に焦点を当て、コンピューターによる生命科学の解明と社会実装の最新状況を解説する。続きはこちら。
「普通は0点」、これが世界から注目される研究を生み育てる価値観
[インタビュー] 冨田所長に聞く「研究」「事業創出」「教育」の革新と確信

[2019.08.28掲載]
血液検査からうつ病を簡便に診断、唾液を用いたがん疾病のリスク検査、個々人の腸内環境に合わせた健康維持・疾患予防、微生物を用いて発酵生産したたんぱく質繊維を素材に使ったTシャツ──。生命活動の解明を研究対象とする慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)から巣立ったスタートアップ企業から、「Beyond Health」領域において数多くの成果が生まれ始めている。生命科学分野においてIABが果たしてきた役割、IAB発スタートアップ企業の根底に流れる思想、そしてIABが目指すものは何か。これらは、IAB設立当初から所長を務める冨田勝氏の言葉抜きには語れない。続きはこちら。
市内唯一の上場企業、まずは「うつ病」で成果
[スタートアップ(1)] ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)

[2019.08.30掲載]
慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)の特徴、そしてIABらしさを知るには、IAB出身のスタートアップ企業を知るのが手っ取り早い。IAB発スタートアップ企業紹介の第1弾は、2013年に上場を果たしたヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)。HMTは「バイオマーカー」と呼ばれる、病気の変化や治療の指標となる、血液や尿などに含まれる生体内物質に注目、精神状態をはじめとした健康の指標づくりに注力している。 続きはこちら。
若者にサイエンスの「夢」と明日への「ネットワーク」を
[人づくり] 魅力的な人が人を連れてくる―第2フェーズ「つながる」へ

[2019.09.06掲載]
慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)の活動における特徴の1つが、「人づくり」に対してたくさんの力を注いでいることだ。象徴的な活動が、高校生や大学生向けの各種イベント。彼らにサイエンスの楽しさを共有する活動を企画し、実践している。その活動は学生を超え、スタートアップ企業を中核とした若者のネットワークにも拡大を続ける。その若者たちが、ヘルスケアにとどまらない「Beyond Health」領域において新しい産業を作っていくはずだ。 続きはこちら。
市民1万人巻き込む健康プロジェクトも、「他に真似できない」街づくりを
[地方創生] 市民と研究所の温度差は、なぜ解消されていったのか

[2019.09.12掲載]
慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)には、山形県と鶴岡市から毎年3億5000万円ずつ、合計7億円の資金が投じられている。その金額の大きさもあり、発足当初は、必ずしも市民からの理解が得られていたわけではなかったという。流れが変わったのはヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)の上場、そして「人工のクモ糸」で知られるSpiberの新商品発表など、分かりやすい成果が出始めてからだ。そして今後の成果として注目されるのが「鶴岡みらい健康調査」。市民1万人の健康データを蓄積し、IABが得意とするメタボローム解析を通じて、生活習慣病の予防法の構築に取り組んでいる。 続きはこちら。
「腸内デザイン」でヘルスケアの層別化を目指す
[スタートアップ(2)] メタジェン

[2019.09.19掲載]
慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)発スタートアップ企業紹介の第2弾は、腸内細菌研究を推進しているメタジェン。食品メーカーや医薬品メーカーなどとともに腸内細菌の機能解明と腸内細菌を含む腸内環境全体の制御に向けた取り組みを進めている。彼らが目指すのは、一人ひとりの腸内環境タイプに基づいた層別化医療・創薬・ヘルスケアを社会実装し、「病気ゼロ社会」を実現することだ。 続きはこちら。

(タイトル部のImage:左上から時計回りに向田 幸二、向田 幸二、HMTが提供、メタジェンが提供、ヤマガタデザインが提供、菊池 隆裕)