テクノロジーの進展により、健康診断・人間ドック・がん検診などの姿が大きく変わっていく可能性がある。尿や血液などの検体から、がんのスクリーニングや早期検出をする技術、採血せずに血糖値を測定する技術などを深堀りした。

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あの「線虫」、がん検診の流れを再編するか
いよいよ2020年1月にも実用化へ

[2019.05.27掲載]
シャーレに小さな“ムシ”を入れ、近くにヒトの尿をたらすと、尿に近づいていったり、逆に避ける動きをしたりする――。こうした行動を観察した研究から、高い精度で体にがんがあるかどうかを識別できることが明らかになった。このムシとは、地球上にありふれた生物「線虫」である。九州大学在籍時にこの研究を主導した広津崇亮氏が立ち上げたHIROTSUバイオサイエンスは、線虫を使ったがん検査サービス「N-NOSE」をいよいよ2020年1月にも、検診センターなどを通して実用化する。初年度の検査規模として25万検体を見込む。続きはこちら。
「指に光」で血糖値測定、実用化近付く
早ければ2021年にも登場へ

[2019.05.29掲載]
糖尿病の診断や治療に欠かせない血糖値の測定。定期健康診断でも必須測定項目の1つである。今は採血が必要だが、指に光を当てるだけで高精度に測定できる――。そんな検査装置が、早ければ2021年にも登場する見通しだ。続きはこちら。
「血液1滴で13種がん検出」、実用化が目前に
マイクロRNA検査、将来的には健康管理への応用も

[2019.05.31掲載]
血液中に含まれる「マイクロRNA」と呼ばれる分子は、がんの増殖や転移に深く関わっている。1~2滴の血液を採取して、このマイクロRNAを調べることで、様々ながんを高精度に検出できる――。国立がん研究センターを中心とした研究グループの5年間にわたる開発プロジェクト「体液マイクロRNA測定技術基盤開発」により、13種類のがんを早期発見できる新しい検査法の実現が大きく近づいた。研究と並行して検査機器メーカーが自動検査装置の開発を進めており、早ければ1~2年以内にも承認申請に踏み切る見通しだ。 続きはこちら。
生物の能力、どれだけ診断に生かせるか
発見困難な膵臓がん早期発見の切り札にも

[2019.06.07掲載]
生物の能力をがんなどの診断に利用する「生物診断」。その研究や啓発を目指して設立された生物診断研究会は2019年5月16日、東京で第1回研究会合を開催した。会員数は同日時点で約50人と小規模だが、当日は報道関係者を含め97人(同会調べ)が参加、新たな診断技術に対して高い関心が集まった。同研究会は、九州大学発ベンチャーであるHIROTSUバイオサイエンスが開発を進めている「N-NOSE」の臨床応用の研究と啓発を活動の中心に据えている。N-NOSEは線虫の一種である「C.エレガンス」と呼ばれる生物の嗅覚を利用するがん検査法で、2020年1月にも、検診センターなどを通して実用化される見通しだ。 続きはこちら。
健康診断・人間ドックで「行動変容」と「歯」
新設人間ドックと注目の研究プロジェクトに見る今後の方向性

[2019.06.11掲載]
健康人生100年時代に向けてますます重要になる、個々人の「行動変容」。健康診断や人間ドックを受診しても、受診しっぱなしで何も対策をしない――。実際に、こうしたケースは少なくないだろう。本来、自らの健康に対する大きな気付きのポイントであるはずの健康診断や人間ドックを、いかに行動変容につなげる機会にするか。そんな視点からの試行錯誤に挑む取り組みが目立ち始めてきた。同時に見えてきたのが、これまでの健康診断・人間ドックではあまり対象とされていなかった「歯」へのフォーカスだ。新設の人間ドック施設と注目を集める研究プロジェクトの事例から、今後の方向性を見る。 続きはこちら。
「線虫には興味あり」、日本人間ドック学会 理事長に聞く
最重要は「予防」、そして「個別化」「遺伝子」「AI」「認知症」も

[2019.06.13掲載]
地球上にありふれた生物「線虫」を使い、高い精度で体にがんがあるかどうかを識別する。1~2滴の血液を採取し、そこに含まれる「マイクロRNA」を調べることで様々ながんを高精度に検出する。こうした疾病の早期発見に関する技術革新が進んでいる。これらの技術は、健康診断・人間ドックの現場側からはどう捉えられているのだろうか。今後の人間ドックの方向性と合わせて、日本人間ドック学会 理事長の篠原幸人氏に話を聞いた。 続きはこちら。

(タイトル部のImage:左上から時計回りにHIROTSUバイオサイエンスが提供、行友 重治、Beyond Health、加藤 康、川島 彩水、Beyond Health)