武田薬品工業の“研究の総本山”とも言うべき湘南研究所(神奈川県藤沢市)に出現した「湘南ヘルスイノベーションパーク」(略称:湘南アイパーク)。その狙いや取り組みなどについて、1年間の成果を含めて追った記事が、2019年8月に最もアクセスを集めました。なお、湘南アイパークはこのほど、政府の緊急事態宣言に伴う神奈川県の要請を受け、同施設のグラウンドを新型コロナウイルス感染症の臨時仮設医療施設の建設用地として提供(有期・無償)することを発表しました。

*記事内容・肩書きなどは掲載時点の情報に基づいています。

■第1位

タケダの敷地に出現した「湘南アイパーク」とは何か?
いち早くベンチャーとつながり、人材交流を起こす

[2019.05.13掲載]
日本発のグローバル企業である「タケダ」こと武田薬品工業。その“研究の総本山”とも言うべき湘南研究所(神奈川県藤沢市)に、2018年4月、「湘南ヘルスイノベーションパーク」(略称:湘南アイパーク)が出現した。バイオベンチャーやアカデミアが持つ革新的なアイデアを、患者に届く形に実用化(社会実装)する――。そんな構想の下、タケダが湘南研究所を開放することにより設立された産官学連携の場だ。狙いや取り組みなどについて、1年間の成果を含めて追った。続きはこちら。

■第2位

「指に光」で血糖値測定、実用化近付く
早ければ2021年にも登場へ

[2019.05.29掲載]
糖尿病の診断や治療に欠かせない血糖値の測定。定期健康診断でも必須測定項目の1つである。今は採血が必要だが、指に光を当てるだけで高精度に測定できる――。そんな検査装置が、早ければ2021年にも登場する見通しだ。続きはこちら。

■第3位

「スタバ」に見る顧客視点、医療・ヘルスケアにも生かせ
曽我 香織氏 日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会 代表理事

[2019.07.26掲載]
「PX」という言葉をご存じだろうか。カスタマー・エクスペリエンス(CX)やユーザー・エクスペリエンス(UX)の考え方を、患者(医療)に置き換えたペイシェント・エクスペリエンスのことだ。患者経験価値、すなわち患者中心のサービスの普及と振興に取り組むのが、2016年に創立、2018年2月に一般社団法人化した日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会(PX研究会)である。同研究会の代表理事を務める曽我氏に話を聞いた。 続きはこちら。

■第4位

介護のリーダーは日本のリーダーになる
秋本 可愛氏 Join for Kaigo 代表取締役

[2019.08.22掲載]
「無償でもいいから活動を支援したい」――。こうした輪が広がり、業界にとらわれない様々な分野の多くの専門家がボランティアとして加わっていく。その輪の中心にいるのは、大学卒業後すぐ、Join for Kaigoを起業した秋本可愛氏だ。一人ひとりが動きだすことで次世代の介護を変えていくことを目指し、様々な活動を進めている同氏に話を聞いた。 続きはこちら。

■第5位

13億人の中国で目論む壮大な健康プラットフォームの全貌
黄 邦瑜氏 上海星康鏈科技 創立者&CEO

[2019.08.19掲載]
13億人を超える人々が暮らす中国。その中国では、「健康ブーム」が訪れている。元来、健康に気を使う民族だったのに加え、近年の経済発展によって健康に投資する人々が各段と増えているのが現状だ。そんな中、健診データや処方箋情報など健康に関する情報を一括して管理するプラットフォームを構築しようとする企業が現れた。上海星康鏈科技(Shanghai HCDL、以下HCDL)だ。プラットフォームを介して、市民は病院をはじめとする健康に関するサービスを享受する仕組みを目指す。既に地方都市においては、実証実験のフェーズに入っているという同社の取り組みを、創立者&CEOの黄邦瑜氏に聞いた。 続きはこちら。

■第6位

厚労省が掲げた「健康寿命延伸」の裏側
[2019.05.17掲載]
「健康寿命」を75歳以上へ──。厚生労働省は3月末、健康に生活できる期間である健康寿命を2040年までに2016年と比べて男女とも3歳以上延ばし、「75歳以上」とする目標を定めた。今夏にまとめる「健康寿命延伸プラン」に反映させ、政府全体の取り組みとして達成を目指す。メディアではごく簡単にしか紹介されなかったこのニュース。目にしても、「ふーん」と軽く受け止める向きも多かったことだろう。ただ、この結論に至るまでの過程が、ある意味、実に興味深いのだ。これまで膠着していた事態が大きく動く可能性がある。 続きはこちら。

■第7位

本人も家族も苦しい「自閉症児」の症状、“食”で軽減
水溶性食物繊維で腸内細菌叢を変え「メンタル」にアプローチ

[2019.08.09掲載]
近年、増加傾向の発達障害の一つに自閉症スペクトラム障害がある。患者は匂い、光、音などの特定の感覚に過敏あるいは鈍感だったり、身振りや言葉でのコミュニケーションが困難だったりする。このため、日常生活で強いストレスを感じやすく、そのような場面では頭突きなどの自傷行為や強いかんしゃく、噛みつきなどの攻撃性を示すことがある。これらの症状は「易刺激性」と総称される。本人のみならず、家族にとっても辛いこれらの症状が「水溶性食物繊維の摂取」という食からのアプローチで軽減できた──。そんな研究結果を京都府立大学大学院生命環境科学研究科の井上亮氏らが報告した。食から自閉症治療に挑む研究の一つであり、話題の「脳腸相関」ともつながる、興味深い報告だ。 続きはこちら。

■第8位

超高額薬続々、揺れる医療のそろばん勘定
五十嵐中氏に聞く、「費用対効果評価」は制度再生につながるか

[2019.08.07掲載]
今年5月、白血病の新薬キムリアに1回3350万円という高い薬価が付き話題になった。現在開発中の再生医療技術も、低分子医薬品並みの価格というわけにはいかないだろう。少子高齢化と医療技術の高額化で破綻の兆しを見せる医療制度をどう“再生”し、持続可能なものにしていくか。今回見るのは、超高額医薬品の登場が続き、財政に与える影響への目線が厳しくなっている医療の「値決め」の現場。医療の質を保ちつつ、破綻を防ぐための道筋とは? 国内での費用対効果研究の第一人者、東京大学大学院特任准教授(薬学系研究科医薬政策学)の五十嵐中氏に話を聞いた。 続きはこちら。

■第9位

モニターを“見るだけ”の認知症検査、そのインパクト
阪大 武田准教授とJVCケンウッドの共同研究

[2019.08.07掲載]
今のところ根本的な治療薬や治療方法が見つかっていない認知症。加齢にともなって確実に増加する病気だが、早期に発見すればその後の病状の悪化をなだらかにする方法はいくつもある。ただ認知症を正確に診断するのは、実は容易ではない。医師と対面し、いくつかの質問に答えてもらう方式が一般的だが、拒否反応を示す人も少なくない。認知症診断の世界に大きな革命をもたらすかもしれない新技術に注目が集まる。 続きはこちら。

■第10位

あの「線虫」、がん検診の流れを再編するか
いよいよ2020年1月にも実用化へ

[2019.05.27掲載]
シャーレに小さな“ムシ”を入れ、近くにヒトの尿をたらすと、尿に近づいていったり、逆に避ける動きをしたりする――。こうした行動を観察した研究から、高い精度で体にがんがあるかどうかを識別できることが明らかになった。このムシとは、地球上にありふれた生物「線虫」である。九州大学在籍時にこの研究を主導した広津崇亮氏が立ち上げたHIROTSUバイオサイエンスは、線虫を使ったがん検査サービス「N-NOSE」をいよいよ2020年1月にも、検診センターなどを通して実用化する。初年度の検査規模として25万検体を見込む。 続きはこちら。

(タイトル部のImage:左上から時計回りに剣持 悠大、行友 重治、剣持 悠大、剣持 悠大、劉偉、HIROTSUバイオサイエンスが提供、武田 朱公氏が提供、寺田 拓真、スタジオキャスパー、Beyond Health)