「問診」が主軸のため、診断名が医師によって異なることも珍しくないうつ病。誰が診断しても結果が一致するような客観的な手法として、血液検査でうつ病を診断するという新たな検査法を紹介した記事が、2019年9月に最もアクセスを集めました。

*記事内容・肩書きなどは掲載時点の情報に基づいています。

■第1位

血液検査で「うつ病」を診断する時代へ
客観的な診断法としての期待高まる

[2019.09.18掲載]
ストレス社会を背景に、患者数が年々増加の一途をたどるうつ病。この病の診断は医師が患者の話を聞く「問診」が主軸だ。医師はそのやりとりを基に主観的に診断を下すことになるので、診断名が医師によって異なることも珍しくない。そのため現場では、だれが診断しても結果が一致するような、客観的な診断法の登場が待たれている。その一つとなり得るのではと注目されているのが、血液検査でうつ病を診断するというまったく新しい検査法だ。川村総合診療院(東京都港区)の川村則行院長らは、うつ病患者では血液中の「リン酸エタノールアミン(PEA)」という物質が低下していることを突き止めた。他の精神疾患との鑑別も可能なので、より正確なうつ病診断ができると期待されている。続きはこちら。
注)血液検査は2020年4月から有料になっています。

■第2位

これが「ヘルスケア起業のリアル」、本音トークで明かす
事業選定から資金調達、人材採用まで――その経験と実態

[2019.09.10掲載]
「スタートアップ起業家が語る、ヘルスケア起業のリアル」――。こう題したイベントが2019年7月29日、都内で開催された(主催:Alumni、協力:Beyond Health)。イベントの対象は、創業間もないヘルスケア起業家(資金調達未経験のプレシード期の起業家やエンジェル調達済みの起業家)、あるいは今後起業を検討している人など。ヘルスケア起業で先行する起業家らが、自ら経験した事業の選び方や資金調達、起業のハードシングス(困難)、社員採用などについて議論することで、今後の経営に生かしてもらうのが目的だ。続きはこちら。

■第3位

これが「8K」の実力、不可能だった手術ができる!
8K手術用ビデオ顕微鏡システムをカイロスが発売

[2019.09.11掲載]
ハイビジョンの16倍という高解像度で、1mm以下の血管やリンパ管をつなぐ──。そんな微細な外科手術を可能にする8K手術用ビデオ顕微鏡システムをカイロスが発売した。事故で指を切断してしまった場合、血管や神経をつなぎ合わせることで、指を失わず、感覚も取り戻すことができる。また、がんの手術で転移を防ぐためにリンパ節を取り除くと、リンパ液が組織に貯まる「リンパ浮腫」が起きることがあるが、リンパ管を静脈に接続することで改善できる場合がある。 続きはこちら。

■第4位

耳と目からのγ波の刺激でアルツハイマー原因物質が減る!
坪田 一男氏 慶應義塾大学 医学部眼科学教室 教授

[2019.09.06掲載]
認知症の6~7割を占めるアルツハイマー病は、脳内にアミロイドβ(ベータ)というたんぱく質が蓄積して正常な神経細胞を破壊し、記憶を司る海馬を委縮させてしまう病気と考えられている。世界中で患者が増えているが、いまだに根本的な治療法が見つかっていない。そんな中、米国マサチューセッツ工科大学のリーフエ・ツァイ(Li-Huei Tsai)博士らの研究グループが、脳波の一種のγ(ガンマ)波による刺激を、アルツハイマー病モデルのマウスに与えると〝脳内ゴミ″のアミロイドβが減少することを英科学誌『Nature』や米科学誌『Cell』に発表、注目を集めている。脳波は周波数によって、β波、γ波に、α(アルファ)波、δ(デルタ)波、θ(シータ)波、を加えた大きく5種類に分けられる。脳波では、リラックスした状態のときに出現するα波が有名だが、研究で使われたγ波は、瞑想など高次の精神活動の際に出やすいとされる。抗加齢医学の専門家であり、ツァイ博士とも交流がある慶應義塾大学医学部眼科学教室教授の坪田一男氏も、この研究の成果に着目している専門家の1人。視覚と脳波の可能性を探っているという坪田氏に、γ波刺激によるアルツハイマー病改善への応用可能性について聞いた。 続きはこちら。

■第5位

タケダの敷地に出現した「湘南アイパーク」とは何か?
いち早くベンチャーとつながり、人材交流を起こす

[2019.05.13掲載]
日本発のグローバル企業である「タケダ」こと武田薬品工業。その“研究の総本山”とも言うべき湘南研究所(神奈川県藤沢市)に、2018年4月、「湘南ヘルスイノベーションパーク」(略称:湘南アイパーク)が出現した。バイオベンチャーやアカデミアが持つ革新的なアイデアを、患者に届く形に実用化(社会実装)する――。そんな構想の下、タケダが湘南研究所を開放することにより設立された産官学連携の場だ。狙いや取り組みなどについて、1年間の成果を含めて追った。 続きはこちら。

■第6位

「指に光」で血糖値測定、実用化近付く
早ければ2021年にも登場へ

[2019.05.29掲載]
糖尿病の診断や治療に欠かせない血糖値の測定。定期健康診断でも必須測定項目の1つである。今は採血が必要だが、指に光を当てるだけで高精度に測定できる――。そんな検査装置が、早ければ2021年にも登場する見通しだ。 続きはこちら。

■第7位

本人も家族も苦しい「自閉症児」の症状、“食”で軽減
水溶性食物繊維で腸内細菌叢を変え「メンタル」にアプローチ

[2019.08.09掲載]
近年、増加傾向の発達障害の一つに自閉症スペクトラム障害がある。患者は匂い、光、音などの特定の感覚に過敏あるいは鈍感だったり、身振りや言葉でのコミュニケーションが困難だったりする。このため、日常生活で強いストレスを感じやすく、そのような場面では頭突きなどの自傷行為や強いかんしゃく、噛みつきなどの攻撃性を示すことがある。これらの症状は「易刺激性」と総称される。本人のみならず、家族にとっても辛いこれらの症状が「水溶性食物繊維の摂取」という食からのアプローチで軽減できた──。そんな研究結果を京都府立大学大学院生命環境科学研究科の井上亮氏らが報告した。食から自閉症治療に挑む研究の一つであり、話題の「脳腸相関」ともつながる、興味深い報告だ。 続きはこちら。

■第8位

シェフで医師、米国で活躍する「シェフドクター」が語る
「日本の食文化の良き側面に目を向けてほしい」

[2019.09.03掲載]
シェフでもあり医師でもある「シェフドクター」。現在、世界には20人ほどいるという。そんなシェフドクターの一人、ロバート・グラハム氏にインタビューする機会を得た。「医食同源」をキーワードに様々な活動を展開するグラハム氏は、「日本が元々持っている食文化の良き側面に目を向けてほしい」と語る。 続きはこちら。

■第9位

介護のリーダーは日本のリーダーになる
秋本 可愛氏 Join for Kaigo 代表取締役

[2019.08.22掲載]
「無償でもいいから活動を支援したい」――。こうした輪が広がり、業界にとらわれない様々な分野の多くの専門家がボランティアとして加わっていく。その輪の中心にいるのは、大学卒業後すぐ、Join for Kaigoを起業した秋本可愛氏だ。一人ひとりが動きだすことで次世代の介護を変えていくことを目指し、様々な活動を進めている同氏に話を聞いた。 続きはこちら。

■第10位

国産初の遺伝子治療薬はどれだけすごい?
阪大発ベンチャーが20年の歳月を掛けて上市した「コラテジェン」

[2019.09.13掲載]
大阪大学発バイオベンチャーのアンジェスは、同社が開発した遺伝子治療薬「コラテジェン」の発売を受け、9月9日に都内で記者説明会を開催。代表取締役社長の山田英氏は、「国産初の遺伝子治療薬。しかも、プラスミドDNAを使った遺伝子治療薬は世界初。日本で発見されたHGF(ヒト肝細胞増殖因子)が医薬品になるのも世界初。血管新生の領域でマーケットができるのも世界初」と、“初物づくし”の新薬が医療分野にブレークスルーをもたらすと強調した。 続きはこちら。

(タイトル部のImage:撮影は左上から時計回りに剣持 悠大、剣持 悠大、カイロス、剣持 悠大、剣持 悠大、Beyond Health、剣持 悠大、高下 義弘、スタジオキャスパー、行友 重治)