【特集】日本版ゲノム活用戦略は成功するか」の第1弾記事が、2019年12月に最もアクセスを集めました。同年5月、東芝は全従業員の希望者を対象に、ゲノムデータなどの情報提供を呼び掛けることを発表。なぜ東芝はそんな大胆な策に打って出たのかを探りました。

*記事内容・肩書きなどは掲載時点の情報に基づいています。

■第1位

東芝はなぜ全従業員にゲノムデータを募ったのか
「終身雇用」がデータ収集・解析のアドバンテージに

[2019.12.04掲載]
次世代シーケンサーの進歩により短時間かつ安価に得られるようになったヒトゲノムデータを、ヘルスケア現場に活用する動きが活発化している。だが、ゲノムに関する情報は個人情報あるいは要配慮個人情報になり得るため、慎重な取り扱いが求められる。現在、国主導でがんや難病の全ゲノム解析などのプロジェクトが推し進められているが、データ収集で世界に遅れを取る日本がどこまで巻き返せるか──。本特集では、ゲノムデータを使う意味を改めて考え、日本版ゲノム活用戦略が成功するカギを、活用シーン別に探っていく。まずは、全従業員を対象にゲノムデータや健診情報の提供を募りデータベース化を図る東芝を訪ねた。続きはこちら。

■第2位

東芝、血液1滴でがん13種を精度99%・2時間以内に検出
独自のマイクロRNA検出技術を開発、2020年から実証試験を実施

[2019.11.26掲載]
東芝は、血液1滴から13種類のがんを99%の精度で2時間以内に検出する技術を開発した。この中にはステージ0の検体も含まれるという。本技術の詳細は、「第42回日本分子生物学会年会」(2019年12月3~8日に福岡で開催)で発表する予定だ。続きはこちら。

■第3位

失われた乳房や手指を「エピテーゼ」で取り戻す
歯科技工士の技術が生きる新領域

[2019.10.07掲載]
「エピテーゼ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。事故や疾患・手術などによって欠損した部分に装着する人工の補綴(ほてつ)物のことだ。手足の機能・形を補う義肢と違って、エピテーゼは“見た目”をカバーすることが主目的で、その仕上がりはハリウッド映画の特殊メイクさながらだ。歯科技工士として働きつつ、エピテーゼ製作や技術者養成スクールを運営するメディカルラボKの萩原圭子氏に話を聞く。 続きはこちら。

■第4位

「指に光」で血糖値測定、実用化近付く
早ければ2021年にも登場へ

[2019.05.29掲載]
糖尿病の診断や治療に欠かせない血糖値の測定。定期健康診断でも必須測定項目の1つである。今は採血が必要だが、指に光を当てるだけで高精度に測定できる――。そんな検査装置が、早ければ2021年にも登場する見通しだ。 続きはこちら。

■第5位

便中の「腸内細菌」から超早期の大腸がん診断が可能に
日本一多いがんの“発症予防”への期待も

[2019.11.27掲載]
大腸がんは、日本で一番多いがん。男女合わせた罹患数は第1位で、死亡数は肺がんに次ぐ第2位。女性に限ると、がん死のトップに位置する。大腸がんが増えている主原因は食生活の欧米化だといわれるが、そもそも食生活が変わるとなぜ大腸がんが増えるのか。近年、それを解明する鍵として注目されているのが腸内細菌だ。大阪大学大学院医学系研究科がんゲノム情報学教室の谷内田真一教授らは、メタゲノム解析とメタボローム解析を用いて超早期の大腸がんに関わる腸内細菌を突き止めた。さらに腸内細菌やその遺伝子配列と代謝物質などを組み合わせて解析することで、8割近い感度でごく初期の粘膜内がんの診断も可能になるという。近い将来には、便検査による大腸がんの超早期発見が可能になりそうだ。また、健康なうちから大腸がんができにくい腸内細菌叢に整えることで、大腸がんの発症予防も可能になると期待される。日本で一番多いがんを減らす切り札になるか──。 続きはこちら。

■第6位

病気の“予兆”が分かる「AIプロテオミクス」とは何か
1滴に満たない血液から、疾患や体調、薬の効き具合などが分かる

[2019.12.04掲載]
「“細胞レベル”で病気の発症がわかり、自覚する前に治療ができる」──。そんなSFのような技術の開発が進んでいる。1滴にも満たない微量の血液で、疾患や体調、薬の効き具合など健康に関するあらゆる情報が“予兆”の段階でわかる。そんな可能性を秘めているのが「AIプロテオミクス」と呼ばれる技術だ。生体のたんぱく質を“見える化”し、疾患に関わるたんぱく質の変化を迅速かつ簡便に見つける画期的な技術に今、医療をはじめ、創薬や食品、化粧品などさまざまな産業から熱い視線が注がれている。実用化に向け、東京工業大学との協働研究を進めているaiwell 代表取締役の馬渕浩幸氏に話を聞いた。 続きはこちら。

■第7位

タケダの敷地に出現した「湘南アイパーク」とは何か?
いち早くベンチャーとつながり、人材交流を起こす

[2019.05.13掲載]
日本発のグローバル企業である「タケダ」こと武田薬品工業。その“研究の総本山”とも言うべき湘南研究所(神奈川県藤沢市)に、2018年4月、「湘南ヘルスイノベーションパーク」(略称:湘南アイパーク)が出現した。バイオベンチャーやアカデミアが持つ革新的なアイデアを、患者に届く形に実用化(社会実装)する――。そんな構想の下、タケダが湘南研究所を開放することにより設立された産官学連携の場だ。狙いや取り組みなどについて、1年間の成果を含めて追った。 続きはこちら。

■第8位

「がん手術患者全てに無料遺伝子検査」のインパクト
慶應義塾大学病院に見る、がんゲノム医療の将来像

[2019.12.16掲載]
慶應義塾大学病院(東京都新宿区、病院長:北川雄光氏)では2018年末から、手術を行ったあらゆるがん患者に対して、がん遺伝子検査を実施している。その費用は全て研究費で賄い患者負担ゼロということもあって、検査件数は半年で1000件と急拡大。生まれてくるデータは今後、がんゲノム医療に大きなインパクトをもたらす可能性がある。このプロジェクトを主導する慶應義塾大学一般・消化器外科 乳腺外科専任講師の林田哲氏と、バイオインフォマティクスの立場から林田氏と共にプロジェクトを推進する慶應大学発ベンチャー、cBioinformatics代表取締役の山口茂夫氏に話を聞いた。 続きはこちら。

■第9位

74種目の中からその子に向いているスポーツをAIが提案
自信と可能性を与え、「面白そう」を「やってみよう」に変える

[2019.12.24掲載]
政府がスポーツを通した健康増進を推進する中、運動嫌いの小・中学生が増えているという。電通国際情報サービス(ISID)は、子どもの運動能力を測定して適正種目を提案するシステム「DigSports」を開発した。センサーや人工知能(AI)を活用して子どもの運動能力を測定し、その子に向いた種目を判定するシステムだ。子どものうちからスポーツに親しむことで、将来のスポーツ人口の増加を狙う。 続きはこちら。

■第10位

「人生100年時代」の不安に応えるのは医師や薬なのか
経済産業省 商務・サービスグループ 政策統括調整官 江崎 禎英氏

[2019.05.13掲載]
経済産業省の立場でヘルスケアイノベーションに携わってきた江崎禎英氏。2018年6月に発行した著書『社会は変えられる:世界が憧れる日本へ』では、超高齢社会の処方箋を提示。同年秋からは、それまでの内閣官房 健康・医療戦略室 次長の兼務に加えて、厚生労働省 医政局 統括調整官の役割も新たに担うことになった。様々な立場から社会の変革を目指す同氏に話を聞いた。 続きはこちら。

(タイトル部のImage:時計回りに川島 彩水、近藤 寿成、早川 マナ、行友 重治、今 紀之、寺田 拓真、出所は電通国際情報サービス、川島 彩水、剣持 悠大、剣持 悠大)