置き去りになってたウェルビーイング

徳永 働くことが自分の価値を提供するものであれば、副業によって自分の価値をいろんな形で社会により活かすことができる。この流れは、一部の企業だけではなく、どんどん広がっていくのでしょう。ベネットさんは、岸本さんのお話を聞いてどう感じましたか。

ベネット 私は、社員が幸福を感じて働くことがその会社の業績の向上につながると考えています。副業や社会貢献活動で社員が幸福な気持ちになれば、結果的に会社の業績にも良い影響を与えるでしょう。また、副業で得たスキルを自分の会社でも活かすこともできます。こうした点を考えれば、個人的には副業をサポートしていきたいと思います。

デビット・ベネット氏(レノボ・ジャパン 代表取締役社長 兼 NECパーソナルコンピュータ代表取締役執行役員社長)
デビット・ベネット氏(レノボ・ジャパン 代表取締役社長 兼 NECパーソナルコンピュータ代表取締役執行役員社長)
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徳永 やはりウェルビーイングというのは、これから大きなテーマになりますね。牛島さんはいかがですか。

牛島 当社も働き方改革に十数年にわたって取り組んできました。もともとは本社をはじめとするオフィス改革によって働く人の生産性をどうやって高めるかが課題でしたが、その後、ウェルビーイングも大きなテーマの一つとなりました。ウェルビーイングというのは、これまでの日本社会で置き去りにされてきた部分だと思います。例えば、都市部における長時間通勤です。当社ではテレワーク制度も導入し、2019年からは社員が自宅から30分圏内で通えるような環境を作るため本社オフィスの面積を6割減らし、立川や浦和、柏など郊外にオフィスを分散しています。こうした分散化も含めたワークプレイスの再定義も、ウェルビーイングの実現につながるのではないかと思います。