テレワークを成功に導く3つの要因

徳永 ヤフーの場合は、テレワークに移行しても生産性の低下はほとんどみられないという結果でした。いまテレワークによって、生産性は高まっているのか、いないのか。レノボグループでは、在宅勤務の生産性について国別で調査したとお聞きしています。ベネットさん、内容をご紹介いただけますか。

ベネット こちらのグラフが、私どもが実施したアンケートの結果です。これを見ると、在宅勤務による生産性がオフィス勤務より低いと感じている人が、他の国に比べて日本が圧倒的に多くなっています。業務を通じてテレワークシステムに関する相談にも乗っていますが、やはりうまくいっている企業とそうでないところがあります。そしてうまくいっていない企業には、共通点があります。

(資料提供:レノボ・ジャパン)
(資料提供:レノボ・ジャパン)
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 簡単に話しますと、テレワークがうまく機能するには3つの要素が重要になります。1つ目は「ツール」です。リモート会議に使用するシステムなど、業務を遂行するうえで効果的なツールを用意する必要があります。

 2つ目は「ルール」です。テレワークの良さは、働く時間と自分の時間を自ら管理できるフレキシビリティーがあるところです。ところが、昔のトップダウンスタイルのマイクロマネジメントを適用してしまう会社があります。例えば1時間おきに「いま何をしているか」を上司に報告させる。これではうまくいくはずがありません。

 3つ目の要素は「カルチャー」です。さまざまなインフラを用意してテレワークに対応できる体制が整っても、役員クラスの人が毎日、会社に出かけてしまうと結局、周りの社員はテレワークができなくなってしまいます。

 以上の3つがそろわないと、テレワークはなかなかうまく機能しません。このうち「ツール」については、お金を使えばなんとかなります。しかし残る2つは、簡単には解決できません。