エクセルシートに記入するだけでスコアリング

 チェックリストは主にオフィスを対象とした。オフィスは不特定多数の人間が出入りし、接触する機会が多いため、感染機会も多様となる。また、オフィス空間は専門性の少ない基本的な建物性能である例が多い。そこでまずオフィス向けのツールを開発し、その後、他用途の建物に転用していく方針としている。

 なお、商業施設などの接客が伴う施設では、不特定多数の人間が出入りする点は同じでも、全く別の感染対策が必要になるので、このツールをそのまま転用することはできない。

 では、具体的なツールの活用方法についてみていこう。チェックリストと評価マニュアルは、日本サステナブル建築協会のホームページからダウンロードできる。

 チェックリストはエクセルファイル(xlsx形式)で公開されている。使い方は簡単だ。リストの各項目の「取組状況」欄に取り組みの有無を選択入力するだけ。リストにはオフィスビルの室用途ごとに、全40項目の重要な対策がまとめられており、取り組みがある場合は「1」を、ない場合は「0」を、ドロップダウンリストから選択する(下図)。

チェックリスト入力の例。全40項目に対して、取り組みがある場合は「1」を、ない場合は「0」を、ドロップダウンリストから選択入力するだけで自動的にスコアリングしてくれる(出所:日本サステナブル建築協会発行SDGsスマートウェルネスオフィス研究委員会作成の資料。特記以外は以下同じ)

 入力結果は「結果表示」のシートに自動反映され、内容に応じて「取組レベル」を4段階で表示。また、取り組み状況をレーダーチャートに図示してくれる(下図)。

チェック結果表示シートの例。リストの入力に応じて、室用途毎の取り組み状況の比率や取り組みレベル、レーダーチャートなどの各結果に反映する