京大ウイルス・再生医科学研究所の専門家が監修

 旧知の経営者が運営するシェルターと組み、さらに専門家として京都大学ウイルス・再生医科学研究所附属感染症モデル研究センターウイルス共進化分野准教授の宮沢孝幸氏の監修を受けて、シェルターホテルを実現した。京大の宮沢氏には実際にホテルに出向いてもらって、清掃のポイントについてやるべきこと、やるべきではないことの指導を受けた。例えば、次亜塩素酸ナトリウムを空中噴霧する方法は、薬剤が空中に浮遊して危険だなどと助言を受けた。そうして細かく清掃の仕組みを作っていった。

除菌マットでチェックイン前に靴裏を消毒(写真:川島 彩水、以下同)

 ポイントは、通常と異なる清掃プロセスを入れたところだ。例えば、通常は、繰り返し使うような枕も、唾液からの感染が懸念されるところから毎回廃棄して、新品を入れるようにした。このほかチェックインの前に靴裏をマットで拭けるように。清掃時には担当者は防護服を着用した上で清掃に当たる。共用部分や客室では電話機やリモコンなど触れやすい部分は次亜塩素酸ナトリウム除菌剤で拭くようにした。

 チェックインとチェックアウトのルートを外階段のほか、アクリル板やビニールカーテンを使って整備。利用者や出入り客はサーモカメラや体温計でチェックできるようにした。中野氏は「素人では薬剤の取り扱いなど専門の知見が乏しい。清掃のポリシーもどこまでやれているか不透明だ。写真や動画を撮り、こういう清掃を必ずやると担保した。それが差別化要因になる」と強調する。