Beyond Healthは、「健康で幸福な人生100年時代を可能にする」社会の実現に向けたビジョン「空間×ヘルスケア 2030」を提案し、それを具現化するためのプロジェクト「ビジョナリー・フラッグ・プロジェクト(VFP)」を進めている(関連記事:目指すは「空間×ヘルスケア」の社会実装)。その一つとして掲げているのが、未来の住宅「Beyond Home」だ。コロナ禍で今、住宅リフォームに対する需要が大きく変わりつつあるという。そこから見えるのは、自らの健康管理、具体的には「衛生」への意識変化だ。

 コロナ禍によって家で過ごす時間が増え、今まで目を向けなかった家の中の小さな不便さが気になるという声をよく聞くようになった。

 例えば、家の中でのプライベートスペースやワークスペース問題。この他、会社勤めの人の中には、今まで不在時間だった平日昼間の近所の音や日当たりなども気になる人もいるようだが、何と言っても多いのが、外出から戻って来てウイルスや汚れを家に持ち込んでいるのではないかと不安を抱える人の増加だ。

 住設メーカーや工務店は、「これらの問題をどうにかしたいと考える人が多くなり、リフォーム需要がぐんと増えた」実感があるという。

 コロナ禍で最初に需要が増えたのは、まずワークスペースの新設。その後の感染拡大によって、家の中に汚れやウイルスを入れないための対策として需要が増えたのが、玄関まわりと洗面スペースである。

 「従来、リフォームと言えばキッチンや浴室が中心だった。加えて、衛生面で外部から汚れやウイルスなどを家に持ち込みたくないと考える人が増えて、ここ1年で設置が増えているのが、玄関まわりと洗面スペース」(TOTO 商品営業推進部 浴室・洗面商品営業グループ 平野敬太氏)。