手洗いが家庭の第一優先課題に

 TOTOが2020年8月に行った「コロナ禍における生活意識と行動に関する実態調査」(全国の20~79歳、男女2197人を対象)によると、4人に1人が自宅をリフォームして住み続けたいという。そのなかで自宅の水まわりでの行動の変化について聞いたところ、約7割の人が「手洗いをする回数が変化した」、約6割が「帰宅後すぐに手を洗う」と答えた。「水まわりで欲しい設備は」との質問には、自動水栓、除菌機能が上位に入り、玄関近くで手が洗える洗面台が欲しいという意見が11.7%もあったという。

 この需要の拡大と並行して注目されるようになったのが、玄関まわりにも設置できるコンパクトな洗面台で、各社から新商品が発表されるようになった。興味深いのは、コロナ禍の状況を見て各社が一斉にコンパクト洗面台を発表したわけではないところ。

 「洗面化粧台は一家に一台が今までの文化。そこに、生活スタイルの多様性が見えるようになって、インテリアにこだわりを持つ人が増え、“セカンド洗面”として提案され始めたのが10年ほど前のこと。ここ数年、造作でこだわりの洗面台を設置した人のSNS投稿が目立つようになってきている」(LIXIL キッチン・洗面商品部 洗面CX推進グループ 近藤亮介氏)。

 インスタグラムやルームクリップなどのSNSでの盛り上がりによって、各社がセカンド洗面を提案し始め、2020年から2021年にかけて新商品の発表が続いたのが本当のところ。コロナ禍と時期が重なったことで注目度が高まり、予想以上に出荷台数が増えているのだそうだ。