病院や学校の実験用ボウルをヒントにした洗面が人気

 TOTOでは、2021年2月に大幅なモデルチェンジをした洗面台シリーズ「ドレーナ」を発表した。「TOTOの調査では、洗面スペースのリフォームの際、デザイン性を重視する人は22%という報告がある。デザインで人気が高いのは、造作家具のような木目カウンター。そのようなニーズにこたえるものとして『ドレーナ』をモデルチェンジした」(TOTO 平野氏)

 ドレーナの特長は、カウンター、キャビネットの側板や扉、鏡を家具のような木目調の同色でコーディネートできること。そして、シャツや靴までジャブジャブ洗える、陶器製”広ふかボウル”だ。

TOTOの「ドレーナ」シリーズ(写真:TOTO)

 「洗面ボウルのデザインは、ベッセルタイプが圧倒的に人気。その次にSNSなどで人気が高いのが、病院や学校の実験用として使われている、広くて深い洗面ボウルだった。実験用の洗面ボウルを家庭に造作して使っている人が16%もいることが分かった」(TOTO 平野氏)

 インテリア感度が高い人の中では、病院・実験用の洗面ボウルが憧れの対象になっているそうだ。とはいっても、これは業務用で一般家庭の洗面には対応していないため、現場での造作作業は、時間もコストもかかるものだった。それが、「ドレーナ」で解消されることになる。2月の発売後、出荷台数はそれまでに比べると2倍になっているということからも需要の高さがうかがえる。

TOTOの「レストルームドレッサー コンフォートシリーズ」。トイレ用のコンパクトな洗面台を玄関などに設置する例が増えている(写真:TOTO)

 もう一つの需要として最近、トイレ用のコンパクトな洗面台「レストルームドレッサー コンフォートシリーズ」が、セカンド洗面として玄関や廊下などに設置されることが多いという。

 「コロナ禍で玄関水まわりをどうにかしたいという声が6割もある一方で、実際にリフォームとなるといろいろ大変そうと思っている人も多い。こういった商品をきっかけにしてもらえたら」(TOTO 広報 岩崎愛氏)。