Beyond Healthは、「健康で幸福な人生100年時代を創る」ためのビジョン「空間×ヘルスケア 2030」を提案し、それを具現化するためのプロジェクト「ビジョナリー・フラッグ・プロジェクト(VFP)」を進めている(関連記事:目指すは「空間×ヘルスケア」の社会実装)。2030年に向けて、人間が生活を営む街のあらゆる空間を予防や健康増進に資するものにしていくというコンセプトだ。そんな中、「美容室」を地域の健康増進のハブとして位置付けようとする試みが富山で始まった。

(写真:山岸 栞依、以下同)

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 2021年7月某日。富山市のある教室で、約50人の生徒に向けた講義が始まった。ここは美容専門学校の富山ビューティーカレッジ。生徒の多くは、いわゆる美容師の卵だ。

 実はこの講義は、この日初めて実施された特別カリキュラム。テーマは「美容と健康」。美容師の卵たちに、「健康」について学んでもらおうという試みである。

 なぜ、美容専門学校が「健康」に関するカリキュラムを導入したのか。