フィリップスが描く展望とは

 モビリティの活用により住民の健康促進目指す今回の取り組みは、もちろん今後のモビリティ技術や5Gなどの通信環境の進化と連動して変化していく。例えば、「自動運転」の進化もその一つ。

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 フィリップスは、自動運転の進化をどう融合させていくのか。「ヘルスケアにおいては『車で移動する』というデマンドに対しての自動運転よりも、健康データの需要に対して『自動運転をうまくマッチさせていく』ような世界感になる」と望月氏は説明する。健康のためになるような何らかの仕掛け(あるいはデータ)を用いて「自動的に何かを届ける」といった世界観を見据えているとした。

 フィリップスとしては青森市とのプロジェクトを進めていくことで、医療機器や家電製品の“メーカー”というイメージの脱却を図りたいとの思いがあるという。今回のような取り組みから、「本当に必要とされていることや課題を見極め、そのためのソリューションを新しく作ってビジネス化していくことを見据えている」――今回の取り組みの本質的な狙いはここにあると言えるのかもしれない。

(タイトル部のImage:jozefmicic -stock.adobe.com)