オフィス環境は街にも飛び出す

 執務スペースは、データに基づき最適化をすることはもちろん、仕事内容や体調・気分に応じて、従業員が日々自分で好きな場所を選べるようにする。働く場所を自分で選ぶことで、内発的モチベーションの増加や、従業員の幸福感の向上につながる。

(イラストレーション:©kucci,2020)
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 もちろん、オフィス以外の場所で働く選択も可能である。自宅で仕事をする場合は、十分なスペースがなくても集中できるよう、ヘルメット型デバイスを装着すればオフィスの風景や会議環境が映るという技術も活用したい。

(イラストレーション:©kucci,2020)
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 オフィス家具大手のイトーキでは、仕事を「電話/Web会議」「アイデア出し」「リチャージ」など10の活動に分解し、その日行う活動に最も適した働く場所を選択できる環境を整えている(関連記事:これがポストコロナのオフィス空間・働き方だ!)。例えば、集中作業ならデスク、電話/Web会議は専用ブース、リラックスしたいコワークの時間はカフェなど街中の施設──といった具合だ。リチャージ(休憩)ができるよう、マインドフルネスを実践するスペースや少人数で一息つけるスペースも設けている。

 Beyond Office構想では、ショッピングモールなど街中の施設に仕事をするためのコックピット型のスペースを設置したり、移動しながら会議ができる専用車を導入したりすることを想定した。オフィス内部だけではなく、働く環境が街に溶け込んでいくイメージだ。地域との連携は場所を利用するだけではなく、地域に住むリタイア後の高齢者や企業のOB・OGである「アルムナイ」の知見やノウハウを借りることも考えられる。