足の3次元計測データをデータベース化

 一方、サイズと健康の関係として先行するのが「足」だ。足のサイズに基づく靴と健康は、より密接に関係している。合わない靴は外反母趾などの足指の変形や転倒の原因にもなり、歩行困難の一因にも成り得る。また、それとは反対に足の形状を調べることで体のバランスや筋力の偏りなどが分かるという見方もある。そこで、足のサイズを手軽に詳細に把握することで健康状態の改善やケガなどの予防に役立てようという動きが始まりつつある。

 健康寿命の延伸に向けて足指に着目した健康増進施策「あしゆびプロジェクト」などを進める泉大津市(大阪府)では、居住者約7万5000人を対象に足の3次元計測が計画されており、2020年に居住者の一部を対象とした計測などの研究が始まっている。計測を担うのは、3次元足形自動計測システムなどの開発を手掛けるドリーム・ジーピーだ。

 専用のレーザースキャナーを用いて片足で約3万カ所を計測し、足の形をデジタルデータとして再現する。足長や足囲、足幅といった靴サイズの指標となるサイズに加えて、外反母趾や扁平足の傾向、足首の倒れ込み具合などが分かる。同社では計測結果をデータベース化した「FOOTBANK」構築を目指しており、泉大津市の例はいわばその第一歩だ。足の計測データの共有により、医師や理学療法士とフットケアを結びつける専門職連携を実現し、いずれは医療費低減に結び付けられると見込む。

専用のレーザースキャナーを使って足を3次元計測(写真:Beyond Health)
専用のレーザースキャナーを使って足を3次元計測(写真:Beyond Health)
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レーザースキャナーでの計測結果例。立った状態(立位)と座った状態(座位)での違いをも読み取る(写真:Beyond Health)
レーザースキャナーでの計測結果例。立った状態(立位)と座った状態(座位)での違いをも読み取る(写真:Beyond Health)
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