課題はソリューション提供とデータ連携

 こうした手軽な採寸技術をヘルスケア業界に生かすには、「ソリューション」との組み合わせが重要となる。体重を記録する「レコーディングダイエット」のように、事実を客観視し動機付けする上で採寸すること自体にも意義はあるが、そこに改善に向けたソリューションを組み合わせていかなければ多くのユーザーのニーズには答えられず、産業としての広がりも限定的になってしまう。実際、採寸技術を展開するスタートアップ企業ではソリューションに向けたパートナー企業を積極的に募り、関係構築を進めようと力を入れる。既存のヘルスケア関連サービス・製品も、こうした自動採寸技術と組み合わせることで結果の見える新たなサービスへと脱皮できる可能性を秘めており、今後の動向に注目が集まる。

 加えて、将来的に“化ける”可能性を期待されているのがデータ連携だ。手軽な採寸技術はその手軽さゆえ、大量のデータを集められる可能性が高い。そこにほかのヘルスケアデータを連携させ各指標との相関関係を見出すことができれば、いずれはサイズや体重、脈拍などの計測しやすいデータから様々な疾病の兆候をいち早く得られるようになる可能性もある。

(タイトル部のImage:出所はGetty Images)