スマートフォン(スマホ)の写真2枚で全身を採寸する──米BodygramのAI(人工知能)を活用した自動採寸技術「Bodygram」について、同社日本法人のBodygram Japanはアパレル企業やネット通販企業、百貨店などに次々と提供してきた。同社はファッション領域から生まれた同技術の応用分野を、ヘルスケアやフィットネスといった領域へと拡大している。企業連携にあたって“スマホで写真2枚”という手軽さが大きな武器となっている。

 AI技術を活用した自動採寸技術Bodygramでは、スマホやタブレット端末などで着衣状態の正面および側面の写真2枚を撮影し、身長・体重・年齢・性別を入力すると24カ所の採寸結果を提示する。同技術は、もともと米Original(2019年3月にワールドが子会社化)が自社のオーダーシャツを専門とするECサイト「ORIGINAL STITCH」のために開発したもので、ワールドによる子会社化に先立ち同技術を扱うBodygram事業が分社化された。

 Bodygram Japanでは積極的な企業連携を進めており、これまでに寝具メーカーであるエアウィーヴやカジュアル衣料品のユニクロなどのアプリに採用されているほか、ユニフォームの企画製造販売を手掛けるセロリーや百貨店のそごう・西武などでは採寸・接客システムの一部として活用されている。

Bodygram技術はユニクロの「MySize CAMERA」に採用された(写真:Bodygram Japan プレスリリース)
Bodygram技術はユニクロの「MySize CAMERA」に採用された(写真:Bodygram Japan プレスリリース)
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 同社は2021年2月、従来のサイズの採寸機能に加えて、ボディラインが分かる3Dアバター表示機能および3Dアバターによる体型トラッキング機能の提供を開始した。この3Dアバター表示機能などをきっかけにBtoBの技術提供の領域を広げる計画で、特に体型イメージの視覚化によるフィットネス領域や遠隔医療などのヘルスケア分野での活用拡大を狙う。

 3Dアバターでの表示は計測数値の変化を直感的に把握しやすく、ダイエットや健康管理において体型の変化がわかりやすくなるとする。3Dアバターを表示する場合も、計測は着衣のまま2枚の写真を撮影するだけという従来の特徴を引き継ぐ。

採寸アプリ「Bodygram」に追加された3Dアバター表示機能(左)や部位ごとの数値の変化を示す推移表示機能(中央)(写真:Bodygram Japanのプレスリリース)
採寸アプリ「Bodygram」に追加された3Dアバター表示機能(左)や部位ごとの数値の変化を示す推移表示機能(中央)(写真:Bodygram Japanのプレスリリース)
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 同機能はまず一般向けの採寸アプリ「Bodygram」のアップデートとして公開した。従来同様の採寸結果一覧に加えて、3Dアバターとしての表示が可能となる。3Dアバターでは30日、90日、1年の変化をスライダー操作で追うことができ、直感的に体型変化を理解できるようにしたとする。また、24カ所の計測結果については部位ごとに数値の変化をグラフ表示する機能を追加し、数値での変化も理解しやすいようにした。