2022年1月に一般向けリリース、自治体や異業種との連携も

 このアプリを使った実証実験を20〜50代の男女1487名に行なったところ「気持ちの切り替えがうまくできるようになった」と回答した人が約7割に上ったという。

 「さらに、このアプリを使い続けたいという人が73%、セルフケアへの意識が向上したという人が83%、もっと新しい体験もしてみたいという人が92%と、自分をケアしようという意識が大幅にアップすることがわかりました。このアプリはジェンダーレスなものですが、女性のほうがもともと “気持ちの切り替えができず、本来の力を発揮できない“と答える比率が高く、アプリへの効果実感も高い傾向にありました。家庭や仕事でタスクが多い女性が多いこと、そして女性特有の健康問題で心身が揺らぎやすいことも影響していると思います。コロナ禍以降、HSP(Highly Sensitive Person、非常に感受性が強く敏感な人)が話題になっていますが、こうした傾向に悩む女性や、産前産後などでナーバスな状態にある人などからも“このアプリがお守りになった”という感謝のコメントがありました」

 現在はさらに長期的な実証調査も行っており、1月中に無料アプリ(iOS限定、一部機能は有料)としてリリース予定だという。

 「40人の男女を対象に行った実証試験では、ストレスの指標となるコルチゾールの値が有意に低下し、副交感神経が優位になるというデータも得られました。すでに、働く女性を対象とした実証実験で徳島市と連携していますが、他にも、宇宙船という限られた空間の中で長時間滞在する際などのストレス分析やリスク軽減に活かせるのではと、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同研究の計画が進んでいます。さらに、ストレス下で気持ちの切り換えをサポートし、本来の実力を発揮しやすくするというコンセプトは、移動空間やオフィス、教育現場やエンターテインメントなどさまざまなシーンで活用できると考えられるため、家電や食品、生命保険会社など異業種との連携も検討しているところです。これからも化粧品という枠にとらわれず、心の豊かさや幸せを追求し、ウェルビーイングを実現するお手伝いができればと思います」

(タイトル部のImage:Getty Images)