筆者も装着してみると…

 百聞は一見にしかず、ということで筆者も装着させてもらった。

 腰に巻く本体も、ワイヤーで繋がれた左右の膝サポーターも、脱着は非常に簡単だ。最初は半沢氏に手伝ってもらったが、慣れれば1人でわけなく脱着でき、1分もかからない。全体で2.5kgの重量も装着してしまえば気にならなかった。

HIMIKO着用でハイキングを楽しむツアー参加者(出所:KNT-CTホールディングス)
HIMIKO着用でハイキングを楽しむツアー参加者(出所:KNT-CTホールディングス)
[画像のクリックで別ページへ]

 装着して一歩を踏み出した瞬間にアシスト機能が作用していることが体感できる。モーターがワイヤーを巻き上げることで膝を持ち上げるのだが、実際には持ち上げられているというより、腿を軽く押し出してくれているような感覚だ。

 「使っているうちに、本体がその人の歩行の癖を覚え、使用感が徐々になめらかになります」(半沢氏)

 実社会は平坦な場所ばかりではない、上りもあれば下りもある。階段や傾いた場所も多い。HIMIKOは場所と使用者の特性を読み取って、最適なアシストをしてくれるという。

 「過度なアシストは転倒事故にもつながるので、それぞれの特性に会った力加減が求められるのです」(半沢氏)

 ツアーに参加した67歳の男性は「歩く距離がかなりあるので、最初は不安でしたがHIMIKOのおかげで最後まで歩ききることができました」と笑顔を見せた。

 「使っている人が立っているのか座っているのか、そこが坂道なのか平坦な場所なのか、これらを分かったうえでアシストしないと、逆に歩きにくい。平地であれば前のワイヤーを引っ張って、後ろを弛緩させるのが基本なのですが、上り坂などでは両方を引っ張るほうが歩きやすかったりするのです。細かいことは企業秘密ですが、地面の状態の詳細な情報を拾いながらの微調整してくれるのです」(半沢氏)

 1回の充電で1時間の歩行をアシストしてくれるので、日常の買い物などにも使えそうだ。