プロジェクトチームの結成

 「18年の12月に、『認知症×ものづくり アイデアミーティング』というプロジェクトを立ち上げて、SNSを通して参加を呼びかけました」

 すると、同じ思いを持つ福祉の専門職やデザイナー、家族を介護している人など15人が次々と手をあげた。

 「認知症の方々に使ってもらうための財布なのですが、介護用品ではない、自分でも使いたくなるモノを作るぞ。という思いを共有し開発がスタートしました」

 長財布にすべきか、折り畳みにしたほうがいいのか、小銭入れと札の仕切りは、カードはどのくらい入ればいいのか・・・などなど、検討することは山のようにあった。

試作品の数々
試作品の数々
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 「カバンの中で見つけにくい。小銭が出しにくいなど、既存の財布の欠点は、健常者にとってもやっぱり欠点です。その部分を解消し、さらに心身が不自由な方の助けになるように、例えば財布を広げれば、中にあるヘルプカードがレジの人だけに見える。といった工夫も盛り込みながら開発は進みました」

ヘルプカードを見える場所に入れる構造、最終形では財布の裏側に入れることに
ヘルプカードを見える場所に入れる構造、最終形では財布の裏側に入れることに
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