ついに完成 niho 名前の由来は?

 そして19年11月「niho 小銭が取り出しやすい財布」は完成した。

 「niho(にほ)というのは、一歩二歩三歩の、の二歩目のことです。一歩を踏み出して、三歩目を後押しするという意味です。また、『散歩』に出かける気持ちを後押しするという意味も込めています。この財布をもって外出を楽しんでほしいというメッセージなのです」

 発売から半年、売り上げは想定を超えて順調に伸びているという。

 「売り上げ以上に想定外だったのは、この商品が認知症当事者の皆さんより、認知症でない方々により多く売れているということです」

 認知症当事者の目線にこだわれば、誰にでも使いやすい道具を生み出すことができる。まさにバリアフリーの正しい発想だ。

 清水さんは第二段として鞄の制作の準備に取りかかっているという。疾病を持つ人の目線にこだわり、これまでにないものを作る。

 最初の一歩。それはまず目の前の病気に向き合うことなのだろう。

(タイトル部のImage:末並 俊司)