数字が証明するシルバー人材センターの健康効果

 認知症をはじめ高齢者特有の疾病の導火線とも言われ、注目されているフレイル。自立し、健康に生活できているものの、要支援・要介護状態の予備軍の状態を指す言葉だ。2018年にこのフレイルとシルバー人材センターの活動の関係を調査した研究がある。「生きがい就業の介護予防効果に関する共同研究事業「公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団」がそれだ。

 「全国のシルバー人材センターにアンケートする形で調査は行われました。当センターも調査に協力しています。結果は良好で、センターの活動がフレイル予防になっていることがわかったのです」

フレイル状態の該当・非該当調査。対象は1万1427人(出所:ダイヤ高齢社会研究財団の資料より)
フレイル状態の該当・非該当調査。対象は1万1427人(出所:ダイヤ高齢社会研究財団の資料より)
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 同調査では、「バスや電車で1人で外出していますか」「日用品の買い物をしていますか」など25項目のチェックリストにしたがい、会員のフレイル状態を算定。各年齢層では上記のような結果となった。フレイル対象者は全体で6421人だった。

 同じ調査を1年後に行なったところ、このうち約30%が悪化せず現状を維持。さらに、10%は心身状態が改善したという結果が出たのだった。

 センターの売上を原資とし、少子高齢で衰退する地域社会を支えるための福祉有償運送や家事支援サービス事業の充実もはかられている。また健康増進効果は医療・介護の財政圧迫に歯止めをかけることも期待できる。シルバー人材センターの活動は、日本が高齢化社会を生き抜くヒントとなりそうだ。

庭師は人気の仕事。60歳代で弟子入りし、一人前になる人もいる(提供:門真市シルバー人材センター)
庭師は人気の仕事。60歳代で弟子入りし、一人前になる人もいる(提供:門真市シルバー人材センター)
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(タイトル部のImage:出所は門真市シルバー人材センター)