これが今後のhinotori開発展望

 手術支援ロボットシステムについては、基本機能が完成し、先端的機能の開発段階に進んでいる状況にある。今後のhinotoriの開発について藤澤氏は、「企業との連携をできる限りしっかりと密に取り、現場のニーズに合った機能を付加していく」という。例えば、執刀医のニーズに合わせた手術器具やロボットに連動する手術台、アノテーション(手書き指導)器具などを開発していくほか、hinotoriを使ったベテラン医師の匠の技をログデータから解析することで、それを利用した技術評価や手術指導にもつなげていく想定だ。

次世代手術支援ロボットシステム開発の展望
次世代手術支援ロボットシステム開発の展望
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 最終的な視野としては「自律制御された未来型ロボット」を見据えている。もちろん、「データをAI解析したからといって、手術のすべてを自動化できるわけではない」と藤澤氏は補足するが、「一部分の自動化など、簡単な操作を自律制御で行うことは可能だろう」と長期的なスパンで期待する。

 一方、制度面においてはオンライン診療と同様に、「診療報酬の改定などを含めた法整備が必要だ」と指摘。診療報酬がなければ実現は難しいことから、技術の安定化にともなって「制度設計も進めなければならない」と付け加えた。

(タイトル部のImage:monsitj -stock.adobe.com)