2000点のアートデータをビジネスに

ヘラルボニーは知的障害のある方によるアート作品をプロデュースする事業を展開しています。事業内容の概要を教えてください。

松田 事業の柱は大きく3つあります。アートの原画・複製画事業、ライセンス事業、プロダクト事業です。

 アートの原画・複製画事業はこれから本格展開するものでして、11月中旬に盛岡市の繁華街にギャラリーをオープンさせます。ここを通じて、アーティストによるアート作品の価値向上をはかっていきます。

 ライセンス事業は、私たちが保管しているアート作品のデータを使って、建設現場の仮囲いにアート作品をプリントしてギャラリーに見立てたり、駅舎をアートラッピング仕様にしたり、オフィスにアート作品をあしらった装飾を配したりと、個々のビジネス案件に適用する事業です。収益源としてはこれが主力です。これまで集めたアートのデジタルデータは約2000点ありまして、これをクライアント様のご要望や商品の特性に併せてチョイスしてご提案しています。

ヘラルボニーが展開しているライセンス事業の1つ、「全日本仮囲いアートミュージアム」から。建設現場の仮囲いに知的障害者の手によるアートのプリントを配し、“ソーシャルミュージアム”に見立てるというもの。写真はJR東日本スタートアップと組んで展開している「Wall Art Museum in Takanawa Gateway」で、この7月からJR山手線・高輪ゲートウェイ駅の建設現場に設置されている。アート作品の原画データをターポリンという素材に印刷して仮囲いに飾っており、仮囲いの撤去後はアップサイクルし、トートバッグに変える。特設サイトは<a href="http://jrestartup.co.jp/wall-art-tote-bag/" target="_blank">http://jrestartup.co.jp/wall-art-tote-bag/</a>(出所:ヘラルボニー、JR東日本スタートアップ)
ヘラルボニーが展開しているライセンス事業の1つ、「全日本仮囲いアートミュージアム」から。建設現場の仮囲いに知的障害者の手によるアートのプリントを配し、“ソーシャルミュージアム”に見立てるというもの。写真はJR東日本スタートアップと組んで展開している「Wall Art Museum in Takanawa Gateway」で、この7月からJR山手線・高輪ゲートウェイ駅の建設現場に設置されている。アート作品の原画データをターポリンという素材に印刷して仮囲いに飾っており、仮囲いの撤去後はアップサイクルし、トートバッグに変える。特設サイトはhttp://jrestartup.co.jp/wall-art-tote-bag/(出所:ヘラルボニー、JR東日本スタートアップ)
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トートバッグは仮囲いに飾るアート作品の種類に準じて、5種類用意した。写真は八重樫道代氏のアート作品「おりがみ」のトートバッグ(出所:ヘラルボニー、JR東日本スタートアップ)
トートバッグは仮囲いに飾るアート作品の種類に準じて、5種類用意した。写真は八重樫道代氏のアート作品「おりがみ」のトートバッグ(出所:ヘラルボニー、JR東日本スタートアップ)
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 最後のプロダクト事業は、アート作品をあしらったアパレル商品などのプロダクトを企画・開発・販売する事業です。ネクタイ、スカーフ、バッグなどを販売していまして、自社のECサイトのほか、8月からは盛岡市内の百貨店「パルクアベニュー・カワトク」に直営店を設けまして、ここでも販売していく予定です。

 各地でポップアップストアも展開していまして、夏から秋にかけては東京・有楽町の丸井、渋谷のスクランブルスクエア、梅田阪急などに出店しています。