どういう会話のときに表情が緩んだかなどを解析

 一方、欧米では、心の悩みを抱えたら早い段階で心理相談をするという文化が根付いており、心療内科が多く存在したり、オンラインによる心理相談が普及していたりする。日本では、心理相談を気軽に受けるという文化が定着していないため、オンライン心理相談も発展していないのが現状のようだ。

 ビデオ通話を使って心理相談を受けられるサービスは存在するが、ビデオ通話では目線が合わずにコミュニケーションをとるのが難しく、あまり普及していない。

アバター心理相談サービスのイメージ
アバター心理相談サービスのイメージ
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 これに対してアバター心理相談では、目線を補正したり、表情やジェスチャーを強調したりする機能が搭載されているため、遠隔でも信頼関係を構築しやすいようだ。表情やジェスチャーの操作は、顔認識やボタンによる指示で、共感していることなどを分かりやすく伝える仕組みを作っている。

 実際、アバター心理相談の有効性を検証する実証実験でも、ビデオ通話よりもアバターを使用した方が気軽に相談できることが分かったという。

 アバター心理相談では、相談にかかった時間など心理相談に関するデータを取得することも容易になる。どういう会話内容のときに表情が緩んだかなどを解析できれば、対面で話すよりも心理効果の高い対話を実現できる可能性もある。