青森ヒバの森を神木「十二本ヤス」目指して歩く

 その後は緑あふれる郊外に移動し、全16km、標高差164mを5時間半かけて歩くトレイルに出発。

昔から神木として地元の人々が神聖視していた、十二本ヤスへと続く道には歳月を経た手作りの鳥居が残る
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昔から神木として地元の人々が神聖視していた、十二本ヤスへと続く道には歳月を経た手作りの鳥居が残る
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昔から神木として地元の人々が神聖視していた、十二本ヤスへと続く道には歳月を経た手作りの鳥居が残る

 ストレッチと、思わず笑いがこみあげる津軽弁のラジオ体操により体と心がほぐされ、リラックスした気分でヒバの森へと歩みを進めた。ペースは、いたってゆっくり。爽やかな風が気持ち良い上、歩きながら語られる自然界の秘話や金木の歴史が面白い。なかでも興味津々となったのは、下草がほとんど生えていないヒバの森の景色だ。これは青森ヒバが、殺菌・抗菌に働くヒノキチオールを多く含むからではないかと考えられているそうだ。

トレイルが進むほどに森への興味が促される。急ぎ足の散策ではなく、ひとつひとつの質問にじっくり答えてもらえるのが嬉しい
トレイルが進むほどに森への興味が促される。急ぎ足の散策ではなく、ひとつひとつの質問にじっくり答えてもらえるのが嬉しい
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 また、随所で見られる錆びたレールやトンネル、鉄橋や木橋の遺構は、ヒバの山出しのため、かつて津軽半島一帯に敷設されていた森林鉄道の名残だそうだ。地名の由来とされる林業の拠点だった金木は、県内唯一の競馬場が設けられたほど賑わっていたと聞き、過去へと思いを馳せる。

森林鉄道の鉄橋跡。ほか、津軽半島の森に潜み忘れ去られた鉄道の名残を、伊藤氏や山口氏が自ら歩いて見つけ出した
森林鉄道の鉄橋跡。ほか、津軽半島の森に潜み忘れ去られた鉄道の名残を、伊藤氏や山口氏が自ら歩いて見つけ出した
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