医療従事者への新型コロナワクチン接種が始まった2月。そんな中、病院の新たな姿を紹介した記事が上位にランクインしました。

それは、宇都宮病院(和歌山県和歌山市)が敷地内に作ったコミュニティー施設。住民が自らの居場所として運営することで、人が集まる場所として定着。地域内でのゆるいつながりができ、助け合いや生きがい作り、産業振興にまで発展していました。(小谷 卓也=Beyond Health)

*前月までに既にトップ10に入った記事を省いたアクセスランキングです。
*記事内容・肩書きなどは掲載時点の情報に基づいています。

■第1位

国産手術支援ロボット「hinotori」は、巨人「ダヴィンチ」を凌げるか?
UBS証券の小池幸弘氏に聞く──手術支援ロボットの未来

[2020.10.13掲載]
外科手術において、身体への負担を軽減する低侵襲手術が進展し、手術用ロボットのニーズが拡大している。これまでその市場は、米インテュイティブサージカル社の「ダヴィンチ」に半ば独占されてきたが、同社の基本特許が満了を迎える中、今後は複数メーカーの参入を控える。その中でも特に注目されるのが、初の国産品である「hinotori サージカルロボットシステム」。川崎重工業とシスメックスの共同出資により設立されたメディカロイドが開発し、2020年8月に製造販売承認を取得した。2024年には約11兆円との予想もある世界の手術支援ロボット関連市場について、UBS証券の小池幸弘アナリストの見方を聞いた。続きはこちら。

■第2位

「涙」で乳がんがわかる、2年後めどに実用化目指す
がん細胞が出すエクソソームの超高感度検出に成功

[2021.1.25掲載]
涙の中に含まれるエクソソームを調べることで、乳がんかどうかがわかる──。そんなまったく新しい検査法の開発が進行中だ。エクソソームはさまざまな細胞から放出される100ナノメートル程度の大きさの細胞外小胞の一つ。がん細胞から出るエクソソームは、がんの増殖や転移に関わることが明らかになっており、体の負担が少ないリキッドバイオプシー(液体生検)によるがん診断のバイオマーカーとして大いに注目されている。神戸大学大学院工学研究科の竹内俊文教授らは、分子インプリンティング技術を用いて、このエクソソームを超高感度に検出する測定法を開発した。超高感度ゆえに、「涙」という微量な検体でも測定が可能。しかも従来の検査法に比べ、簡便かつ迅速にがん細胞由来のエクソソームを識別できるという。今後は臨床試験によるデータを蓄積し、2022年度までの実用化を目指す。涙が乳がん早期発見の立役者になるというユニークな検査法に期待大だ。続きはこちら。

■第3位

がんは治療以外にも多様なニーズ、連携・協業で応えていく
古出 眞敏氏 アフラック生命保険 代表取締役社長

[2020.12.8掲載]
1974年に日本初の「がん保険」の販売を開始したアフラック生命保険。同社は今、保険の枠を超え、より広く包括的に、がんに関わる社会的課題の解決に取り組み始めている。その柱となるのが、様々なステークホルダーが連携・協業するプラットフォーム「キャンサーエコシステム」の構築である。これにより、治療以外の幅広い領域に広がる患者の多様なニーズに対応することを目指す考えだ。同社 代表取締役社長の古出氏に話を聞いた。続きはこちら。

■第4位

タケダの敷地に出現した「湘南アイパーク」とは何か?
いち早くベンチャーとつながり、人材交流を起こす

[2019.5.13掲載]
日本発のグローバル企業である「タケダ」こと武田薬品工業。その“研究の総本山”とも言うべき湘南研究所(神奈川県藤沢市)に、2018年4月、「湘南ヘルスイノベーションパーク」(略称:湘南アイパーク)が出現した。バイオベンチャーやアカデミアが持つ革新的なアイデアを、患者に届く形に実用化(社会実装)する――。そんな構想の下、タケダが湘南研究所を開放することにより設立された産官学連携の場だ。狙いや取り組みなどについて、1年間の成果を含めて追った。続きはこちら。

■第5位

「不妊治療の保険適用」で保険診療ルールが激変!?
各種診療行為に大きな影響を及ぼす可能性も

[2021.1.29掲載]
菅義偉内閣が不妊治療の公的医療保険の適用に向けて動き出した。不妊治療の経済的な負担軽減は首相が昨年の自民党総裁選時から訴えていた目玉政策。まずは今月1日より従来の助成制度を拡充。その上で、2022年4月の保険適用を目指すという。この先、保険適用の制度設計には困難さも伴うが、首相の強い意向を背景に大胆な保険診療ルールの見直しが行われ、ひいてはそのほかの各種診療行為に思わぬ影響を及ぼす可能性がある。続きはこちら。

■第6位

「病院のコミュニティースペース」が地域住民の真の居場所になるまで
宇都宮病院理事の宇都宮越子氏に聞く

[2021.2.17掲載]
高齢化が進む地域で、経営難が続いていた宇都宮病院(和歌山県和歌山市)。流れを変えたのは、同病院が敷地内に作ったコミュニティー施設だった。住民が自らの居場所として運営し、人が集まる場所として定着。地域内でのゆるいつながりができ、助け合いや生きがい作り、産業振興にまで発展している。続きはこちら。

■第7位

本人も家族も苦しい「自閉症児」の症状、“食”で軽減
水溶性食物繊維で腸内細菌叢を変え「メンタル」にアプローチ

[2019.8.9掲載]
近年、増加傾向の発達障害の一つに自閉症スペクトラム障害がある。患者は匂い、光、音などの特定の感覚に過敏あるいは鈍感だったり、身振りや言葉でのコミュニケーションが困難だったりする。このため、日常生活で強いストレスを感じやすく、そのような場面では頭突きなどの自傷行為や強いかんしゃく、噛みつきなどの攻撃性を示すことがある。これらの症状は「易刺激性」と総称される。本人のみならず、家族にとっても辛いこれらの症状が「水溶性食物繊維の摂取」という食からのアプローチで軽減できた──。そんな研究結果を京都府立大学大学院生命環境科学研究科の井上亮氏らが報告した。食から自閉症治療に挑む研究の一つであり、話題の「脳腸相関」ともつながる、興味深い報告だ。続きはこちら。

■第8位

ドラッグストアに今何が起きているのか?
JPモルガン証券の村田大郎氏に聞く──成長続くドラッグストア最前線

[2020.8.17掲載]
ドラッグストアの成長が続いている。全国401社の2019年度の総売上高は約7兆7000億円で、コンビニの7割ほどに拡大。成長の牽引役として、調剤事業や食料品販売などに注目が集まる。一方、マツモトキヨシHDとココカラファインで経営統合の協議が進められるなど、業界再編の動きも見られる。ドラッグストア業界で今何が起きているのか? JPモルガン証券の村田大郎シニアアナリストに聞いた。続きはこちら。

■第9位

デジタルヘルスに立ちはだかる「5つの挑戦」
技術の進展と背中合わせに存在する課題、ドイツの研究グループが報告

[2021.2.5掲載]
デジタルヘルスを発展させていく上で立ちはだかる課題は何か。挑戦していくべきポイントは、大きく5つに整理できるという。独アウグスブルク大学などの研究グループが、デジタルヘルス専門誌『frontiers in Digital Health』で2021年1月に報告した。続きはこちら。

■第10位

“100ドルゲノム”時代の未来図、遺伝子レベルで「食品」や「家」も提案
ゲノムは医療だけでなく、生活空間のあらゆる場面に浸透する時代へ

[2021.2.15掲載]
個人が自分の遺伝子情報を知る──。そんな「パーソナルゲノム」の時代が到来した。かつては遺伝性疾患の診断に使われてきた遺伝子検査が、個人向けに提供されるようになった。こうしたサービスの登場で、最近では、個人が自分の遺伝子情報から疾患リスクや体質を知った上で、健康づくりに役立てる動きが出てきている。続きはこちら。

(タイトル部のImage:左上から時計回りに川田 雅宏、竹内 俊文氏、川島 彩水、剣持 悠大、Beyond Health、メディア向け説明会のオンライン画面キャプチャー、Getty Images、川田 雅宏、スタジオキャスパー、宇都宮 越子氏)