がんに対する「固定観念」が当事者を苦しめている

 社会の中で無意識のうちに刷り込まれているがんに対するイメージや固定観念を変えていくこと、そして、そのことによって、人々の行動変容や意識改革を進めることも大事であると考えています。

 米国の作家であるスーザン・ソンタグ氏が『隠喩としての病い』で記したように、「がん」による痛みや苦しみは、ご本人や周囲、あるいは社会一般に浸透している固定観念、いわゆる「言説」に起因していることがあります。

 例えば、「がん」と就労の問題があります。「がんになったら仕事はやめなければ」と思い込んでいる方は、決して少なくありません(内閣府「がん対策・たばこ対策に関する世論調査」2019年7月より)。「がん」と一言でいっても、種類も進行度も治療もさまざまで、今まで通りのお仕事を続けられることも少なくないですし、ちょっとした工夫や配慮で問題なく継続できることもあります。

 アフラックでは、がんやその他の病気に罹患しても安心して働き続けられるよう、さまざまな就労支援の制度や仕組みを導入しています。また、がんを経験した社員による「All Ribbons(オールリボンズ)」というコミュニティがあり、積極的に活動しています。オールリボンズではメンバーの治療体験を共有したり、がんになった場合の相談窓口を設けたりしています。がんになっても、そのことが特別なことではなく、がんになる前と同様に自分らしく生きていける社会、それが、キャンサーエコシステムの目指す社会です。