「脳の活性化」や「アンチエイジング」機能に注目!

近年の健康ブームで店頭での存在感を増しているように見えるトクホや機能性表示食品ですが、現状、食品・飲料メーカーなどの売り上げにはどれくらい寄与しているのでしょう?

 寄与度が高いのはヤクルト本社です。同社の主力商品(売上数量ベース)である「Newヤクルト」や宅配チャネルで展開する「ヤクルト400」はトクホ、2019年に鳴り物入りで登場した「ヤクルト1000」は機能性表示食品となっています。乳酸菌シロタ株(L.カゼイYIT9029)が1本に1000億個入った“ヤクルト類最高菌数”の「1000」は他社のプロバイオティクスヨーグルト並みの高単価で、業績への寄与が期待されています。同社では、清涼飲料水を含めたトクホ・機能性表示食品合計の日本での売上高が900億円程度で、連結売上高の約20%を占めると推定しています。

 これに対し、「ビヒダス」やビフィズス菌関連商品を展開する森永乳業が連結売上高の5~10%、「明治プロビオヨーグルトR-1」には機能性表示はなく「明治ブルガリアヨーグルト」等が対象の明治ホールディングスは、医薬品を含む連結売上高の5~6%、「伊右衛門特茶」「黒烏龍茶」を展開するサントリー食品インターナショナルは、主力の海外を含む連結売上高の5%弱といったところです。

今後この分野の成長のドライバーとなっていくのは、やはり「機能」ということになるのでしょうか?

 そうですね。高齢化が進む中で注目されているのが「脳の活性化」や、美容面での「アンチエイジング」です。認知症は大きな社会課題となっていますが、治療薬の開発に苦戦していることもあり、薬よりも予防で何とかしたいという流れになっています。

 2020年のコロナ禍により、「ストレス対策」へのニーズも高まっています。睡眠の質を高める機能性がある「ヤクルト1000」、味の素の「グリナ」、ハウスウェルネスフーズの「ネルノダ」などが売り上げを伸ばしています。