社会保障財源の逼迫などを背景に、リハビリに関する公的保険外サービスの発展と充実が課題となっている。そんな中、「国内初の大学病院内における公的保険外リハビリ施設」として注目を集めたのが、昨年オープンした「フィジオセンター」だ。開業を伝えたこの記事は、本サイト2021年10月の月別アクセスランキングで1位となった。(江田 憲治=Beyond Health)

*以降の内容は、2021年10月6日に掲載した記事の再録です。肩書・社名、事実関係などは原則、掲載時のままとしています。

 東京慈恵会医科大学附属病院内に、公的保険外リハビリテーション施設「フィジオセンター」がオープンした。大学病院内に設置される公的保険外リハビリ施設は、「国内初」になるという。

左は「フィジオセンター」施設内の受付エリア、右はトレーニング室内(出所:プレスリリース)
左は「フィジオセンター」施設内の受付エリア、右はトレーニング室内(出所:プレスリリース)
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 施設を開設したのは、2021年5月31日に設立されたばかりのリプレ。公的保険の適用範囲が縮小傾向にあり、十分なリハビリを受けられない「リハビリ難民」が増加する中、政府は公的保険外サービスの発展・充実を推進している。この公的保険外リハビリ事業への参入を目的に、リハビリ機器の輸入卸として全国の大学病院や事業者とのネットワー クを有するインターリハ、介護領域でリハビリ事業を展開するiMARe(イマレ)とともに、三菱HCキャピタルが設立した企業である。

 開設したフィジオセンターは、医療機関との連携により、利用者に対して公的保険内外の一連のリハビリをシームレスに提供し、その効果の最大化を図る。臨床経験豊富なセラピストがアセスメントを実施するとともに、最先端リハビリ機器を活用、利用者データを多変量解析技術により分析。その結果から治療効果の定量化、手技の標準化・最適化を実現することで、セラピストの属人性に頼らないサービスパッケージの構築を目指す。

 三菱HCキャピタルでは、今回の施設を契機に、リハビリを必要とする人のニーズに応えた回復期領域での事業展開を加速し、公的保険外リハビリが広く社会に認知・評価される新たな事業モデルを開発するとしている。

(タイトル部のImage:f11photo -stock.adobe.com)