高校生から60代までが分け隔てなく

KAIGO LEADERSのイベントは、具体的にはどのようなものですか。

 大きく2つあります。セミナー形式で行う“まなぶ場”の「PRESENT」。そして、ワークショップ形式で行う“つくる場”の「KAIGO MY PROJECT」です。

 PRESENTは隔月開催で、自分たちがどのようにこれからの社会を生きていくかについてさまざまなテーマを設定し、学ぶ環境を提供しています。毎回、業界内外のトップランナーを講師に招き、100人近くが参加します。

 いわゆる一般的なセミナー形式ではないところがポイントです。私自身、普通のセミナーだと寝てしまいますから(笑)。ある研究で、一方向の講義形式の学習効果は非常に低いとの結果が出ています。とくにハードな仕事が終わってから30分以上、一方的に話を聞くのは結構しんどいじゃないですか。

PRESENTのグループワークの様子(出所:Join for Kaigo)
PRESENTでのケータリング。未来の介護食をコンセプトにしたとのこと(出所:Join for Kaigo)

 なのでPRESENTは、30~40分の講演を聞いた後に同じテーブルでグループワークをします。それを繰り返して、その後に自由に交流できるフリータイムに突入するのです。普通だと懇親会までに一旦時間が空いて、しかも別費用だったりしますよね。それだと若い人は参加しませんし、そもそも介護の現場職は名刺を持っていません。最初から分け隔てなくつながれる機会を与えたいのです。ここではイベントの開場と同時にごはんを食べ、みんなで会話をしながらつながることができます。

参加者のターゲットは若い人なのですか?

 決して若い人たちだけが集まるイベントとは考えていませんし、どちらかと言えばミドル層が関心を持つようなテーマを設定しています。20~30代前半の参加者が多いものの、年齢制限などはしていません。先日のPRESENTでは、下は高校生から上は60代の方もいらっしゃいました。

 過去のPRESENTで山本雄士先生(ミナケア 代表取締役・医師)を招聘しました(関連記事)。運営側としては「この領域のトップランナーが何を考えているのかを学びたい」との気持ちからお呼びしたのですが、現場で働く(若い)職員は山本先生がトップランナーであることすら知りませんでした。しかし、直にトップランナーの言葉に触れることで、これから何をすべきかを考えるきっかけになることを実感しました。ですから、イベントに足を運んでもらう若い人はどんどん増やしたいと考えています。