3カ月後には何らかの行動を起こせる状態にする

もう一つの「KAIGO MY PROJECT」は。

 PRESENTはいわゆるイベントなので、翌日から参加者は日常に戻ります。意識を高く持っていても行動に移すのは難しいと考えました。そうした人たちの課題意識を変えたり、行動を起こしたりするためのプログラムがKAIGO MY PROJECTになります。

(写真:剣持 悠大)

 介護職をはじめ、いろんな職種の人たちがそれぞれの課題意識や思いを持ち寄りながらアイデアを話し合う場です。基本3カ月/全6回のワークショップを行い、3カ月後には何らかの行動を起こせる状態にすることを目的としています。

 プロジェクトは起業や新サービスなど、インパクトが大きいものに限りません。むしろニッチなこと、現場の人だからこそ気づく課題をテーマにすることが多い傾向にあります。

 ある介護職の人は、朝出社すると入居者のリスクや現状を情報共有することから始めねばならず、それで気分が重くなることに頭を悩ませていました。一方で現場には、ほっこりする、にやりとするエピソードも数多くあります。なので「ひやりはっと」ではなく「にやりほっと」な出来事を共有するプロジェクトを立ち上げ、実際に現場の中で回し始めています。他には、「ドクターメイト」という介護施設向けの医療相談チャットサービスを立ち上げた医師もいます。

KAIGO MY PROJECTの様子(出所:Join for Kaigo)

 何か新しいことを始める際には足場が強固であることが肝心です。このKAIGO MY PROJECTにはチャレンジしても大丈夫という安全・安心で、背中を押してくれる雰囲気があります。現場には一緒に働く職員はいても、なかなか自分の思いを共有することが少ないんです。私たちは会社を離れたコミュニティでフラットに関われる環境を増やしていきたいのです。